ドラマ「dele(ディーリー)」は、現代社会で大きな問題となりつつある『デジタル遺品』にはじめてスポットを当てたドラマです。
『デジタル遺品』とは、依頼人が亡くなった後遺族や他の人には見られたくないデータのこと。
スマホやパソコンなどに保存しているデータが、いつ『デジタル遺品』となるか分からない世の中になり、タイムリーなテーマを1話完結型形式で見せてくれるのが、ドラマ「dele(ディーリー)」です。
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dele(ディーリー)/見どころ
ドラマ「dele(ディーリー)」の見どころは、『デジタル遺品』という今最も旬なテーマを初めて扱ったという点にあります。
自分の死期は誰にも分かりませんが、残されたスマホやパソコンなどのデータには人に見られたくないものが全くないという人もあまりいないのではないでしょうか。
実際に『デジタル遺品』は、社会的にも大きく取り上げられるようになっています。
ドラマ「dele(ディーリー)」では、依頼人が死亡した場合に『デジタル遺品』を消去することを請け負う仕事をしています。
それぞれ条件は異なりますが、依頼人が本当になくなっているのかの確認や、指定されたデジタル機器が見つからないというケースまで描かれています。
現実にも「dele(ディーリー)」のような仕事を請け負う会社が存在するような気持にもなってきます。
それほどリアルな『デジタル遺品』の問題を、現実味を持って感じさせてくれるところが第一の見どころです。
ドラマ「dele(ディーリー)」では、菅田将暉さんと山田孝之さんのW主演です。
演ずる役も対照的ですが、お互いにバディを組んだ役に対してリスペクトし合っていた間柄でした。
菅田将暉さんは、共演した山田孝之さんから大きな刺激を受けたと言います。
演技の最中やリハーサルの間でもいろいろ話し合い、どうやって演じようかと考えている時に山田孝之さんと話すと腑に落ちることが多かったと話しています。
山田孝之さんは、「dele(ディーリー)」出演のオファーを受けた時、テーマのおもしろさと菅田将暉さんとの共演ということで快諾したそうです。
それまで菅田将暉さんと3回の共演があったそうですが、ガッチリ絡む=バディを組む共演を望んでいたそうです。
お互いに人気実力派俳優として尊敬しあい、晴れて共演がかなったのがドラマ「dele(ディーリー)」なのです。
当然2人の掛け合いや対照的な芝居にはリアリティがあり、更にストーリーのおもしろさも手伝って最高の傑作となっています。
dele(ディーリー)/キャスト
ドラマ「dele(ディーリー)」では、W主演の菅田将暉さん・山田孝之さんのほか、麻生久美子さんがレギュラー出演しています。
1話完結型なので、その他は毎回違うゲスト出演者を迎えます。
主要キャスト3人について、ご紹介します。
原因不明の難病のため下半身がマヒしており、車いすを使用している。天才的なプログラマーであり、『dele.LIFE』を経営している。依頼人の死後の『デジタル遺品』の処理を行う。deleアプリの開発も行った。頑固でプライドもテリトリー意識も高い。クールで冷静沈着だが、車いすでも戦闘能力は高い。知識欲は非常に旺盛。
フリーで働く何でも屋。『dele.LIFE』に雇われるようになり、外回りをして依頼人の死亡確認やどこにあるか分からないスマホやパソコンの創作に当たる。人懐っこく素直で無邪気な性格から、誰からも好かれる。自分のことについて聞かれるのを好まない。家族の件で暗い過去を持っている。
坂上圭司の実の姉で、敏腕弁護士。亡くなった父の後を継いで、『坂上法律事務所』を経営している。圭司の会社『dele.LIFE』の信用保証・資金援助・顧客紹介も行っている。舞によって圭司と祐太郎は出会うことになる。事件でも重要なアドバイスや提言を行う。
dele(ディーリー)/感想と評価
ドラマ「dele(ディーリー)」は全8話ですが、すでに2期も期待されるほど高い人気を誇る作品です。
高評価なのは、主要キャストである菅田将暉さん・山田孝之さん・麻生久美子さんのリアルな演技力にあります。
実際の感想や評価も見てみましょう。
日本のドラマでこんなにおもしろく見たのは久しぶり過ぎる。軽快なテンポにセリフの掛け合いも聞いていて飽きない。何といっても圭司と祐太郎のバディが最高。圭司は最初感情がなく見えていたけど、祐太郎と一緒にいると人間らしくなってくる感じが自然でいい感じ。シリーズにならないかな。
最初は文学的な人間ドラマっぽいところが良いし、回を重ねるにつれ圭司や祐太郎の過去が分かって来るのが見逃せないです。かなりサスペンスな要素が加わって来るし、アクションシーンまであってたまりません。個人的には麻生久美子さんがキャスティングされているのが最高です。
ドラマ自体はテンポも良く見ていて飽きないが、『デジタル遺品』というテーマのせいか人間の切なさや優しさ、そして遺される人への愛情まで感じさせてくれる奥行きを感じる。
亡くなった人のデジタルデータを消すという視点は、全く考えたことがなかったが実際にはものすごくリアルだった。ドラマは人生の理不尽さも掘り下げていて考えさせられる部分も多かった。デジタル社会の恐ろしさや現代社会の盲点をついていて簡単に言葉にできない部分も感じた。ドラマ自体はヒューマンドラマとして成立していて、思わず見入ってしまったすごい作品。
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まとめ
ドラマ「dele(ディーリー)」は、隠れた名作として大人気となっています。