ドラマ「ペンション・恋は桃色」は、時代となかなか合わせることができない不器用な2人の主人公たちの物語です。
キャッチコピーは、”現代版 男はつらいよ”。これだけでも一見の価値はありますね!
せかせかと忙しく移ろう現代社会で戸惑う、そんな人にこそ見てほしいドラマです。
ペンション恋は桃色|あらすじ
東京の郊外・超ド田舎にあるペンション『恋は桃色』。
その名の通り、作りも古くレトロなラブホテルのような場所です。
経営者は、妻に逃げられた適当中年のシロウ。
足の不自由な娘・ハルがペンションの仕事を一緒に行っています。
父のキヨシは、適当すぎるシロウを心配しながらも、施設で暮らす日々を送っていました。
ある日宿泊している客と話していると、外で口論をしている男・ヨシオを見つけます。
ヨシオに『恋は桃色』で働くように勧めると、意外なことに住み込みで働くことになります。
新しい客を増やそうとしない父・シロウにイラつきながらもペンションの仕事をてきぱきこなすハル、見た目はイケメンなのに人付き合いが全然ダメなヨシオ、適当中年のシロウ。
最初は中に入り込むことを拒絶していたヨシオですが、次第にシロウのペースに巻き込まれていきます。
ペンション恋は桃色|感想や評価
ドラマ「ペンション・恋は桃色」は、見ている人がつい引き込まれてしまうような仕掛けが満載です。
というのも監督をはじめとしたスタッフが、ドラマとは違うジャンルの第一線で活躍している人が集結したため、普通ではありえないような斬新な演出がされていたのです。
既存のドラマの枠にとらわれず撮影されたドラマ「ペンション・恋は桃色」は、作りこまれ過ぎたドラマに食傷気味だった人の心に響きました。
実際に「ペンション・恋は桃色」を見た人の感想や評価をご紹介します。
ヨシオとハルの会話があまりにも自然で、本当の親子にしか見えなかった。電話がかかってくるシーンでは特にそう感じたし、自分の親のことまで思ってしまうくらいだった。最後の終わり方もすごくいいと思う。
ドラマを見ていても、どこまでが台本でどこからがアドリブなのか全然わからない魅力がありました。出演している俳優さんたちが笑ったりニヤけたりしているのも、演技とは思えないリアリティを感じながら楽しく見ることができました。伊藤さんの会話の間の取り方や声のトーンがすごく良かったと思います。
現実的ではない浮世離れした話だなと思いながらも、ついつい引き込まれて見てしまいました。会話のテンポやセリフの不思議さがあるのに、どこか懐かしさ・人間臭さを感じてリアルさを体感できるドラマです。主演の2人もすごいけれど、ハルを演じている伊藤沙莉さんがいるからこそバランスが取れた関係になっていると思います。見ていて温かい気持ちになります。次の回が楽しみです。
ガチガチのドラマ感より、緩い感じに魅力を感じる。特にリリー・フランキーさん、斎藤工さん、細野晴臣さんといった男性陣に余裕のある大人の遊びごころがあっていい演技をしていると思った。アドリブが満載なのも伝わってきて、こんなドラマもアリだと思う。ストーリーとしては一本筋が通っているし、ほっこりする場面としんみりする場面が交差するところも見ていて心地よい。
今までにない役で、カッコ悪いのにカッコいいところがすごい。緩い感じの役は初めてなんじゃないかと思いますが、見ているうちにどんどんハマっていきました。単純なイケメンでは感じられない魅力の持ち主だと再確認した感じです。
そう思えるほど、演技が上手過ぎる。空気感や間の取り方が絶妙。地味なイメージが無くなるといいと思う女優です。自然な笑顔を見ていると、こっちまで何となく笑ってしまうような力を感じます。リリー・フランキーさんとの父娘役は本当にぴったりで、会話の幅が広いところもいいと思いました。
ペンション恋は桃色|出演者コメント
ドラマ「ペンション・恋は桃色」のタイトルは、1973年に細野晴臣さんがリリースした同名の曲から名づけられました。
劇中にもシロウの父・キヨシ役で出演、細野晴臣さんがテレビドラマに出演したのはこのドラマ「ペンション・恋は桃色」が初めてです。
同曲は主題歌としても使われています。
ここで出演キャストのコメントもあわせてご紹介します。
【リリー・フランキー(シロウ役)コメント】
強烈なドラマが出来ました。新しい力、新しい視点で古き良きモノを再構築した、痛快バカドラマです! TVドラマの新たな可能性を是非ご覧下さい!
【斎藤工(ヨシオ役)コメント】
ある意味、無敵な作品が生まれてしまった気がします。こんなのアリなのか? ゴールデンでは無理でしょう。でも、だからこそ美味いのです。リリーさん、沙莉さん、細野晴臣さん…現場での化学反応が何処までイレギュラーに転がって行くのか。その奇跡の軌跡に、最終的に自分は涙が出ました
【伊藤沙莉(ハル役)コメント】
お話しいただいた時、内容も聞かずやりますと答えました。絶対に面白くなるに決まってると確信していました。たくさん笑えて、どこかほっこりくるとても素敵な作品です。この作品に携われたことが本当に幸せです。みどころがありすぎて、とにかくまず、沢山の方に見ていただきたいです!
【細野晴臣(キヨシ役)コメント】
リリー・フランキーさんに声をかけていただいて、初のテレビドラマ体験です。緊張するなあ
細野晴臣さんのドラマを象徴するような緩いコメントが笑えますね。
齊藤工さんが最後に涙したというのも、印象的です。
自然体で撮影されたドラマの魅力を感じ取ることができます。
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