ドラマ「真犯人フラグ」は、サスペンスとミステリーが満載で最後まで誰が真犯人なのか謎が深まっていきます。
第1話から最終回まで、誰も”真犯人”が分からない、考察が止まらないドラマ「真犯人フラグ」はノンストップサスペンスです。コメディ要素もたっぷりで見飽きません!!
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真犯人フラグ|あらすじ
- 第1話
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中堅の運送会社・亀田運輸のカスタマーサービス部に勤務する相良凌介(西島秀俊)は、妻の真帆(宮沢りえ)、高校2年生の娘・光莉(原菜乃華)、小学4年生の息子・篤斗(小林優仁)の4人家族。一家は団地住まいだが、建築中のマイホームの完成を心待ちにしていた。
ある雨の日、凌介の部署に配達中のトラックが事故に遭ったという連絡が入る。このままでは配達が滞ってしまうため、凌介は事後処理に追われるものの、部下の瑞穂(芳根京子)のサポートで事なきを得る。
その晩、凌介が帰宅すると、家に誰もいなかった。真帆と光莉の携帯に連絡しても、つながらない。3人で映画にでも行ったのか…?凌介は、大学時代の友人・河村(田中哲司)からの誘いを思い出す。凌介たちと同じサークルだった日野(迫田孝也)が店を出したので、開店祝いでサークル仲間が集まることになっていたのだ。凌介は、日野の店へ向かう。凌介が店に着くと、すでに他の友人たちは帰った後で日野が片付けをしていた。学生時代に戻った気分になり、はしゃぐ凌介と日野。日野は、おどける凌介と写真を撮る。そこに河村も合流。河村は今最も売れている週刊誌「週刊追求」の編集長。
3人で楽しく飲み、深夜、帰宅した凌介は異変に気づく。真帆たちは、まだ帰っていない。すぐさま真帆の母・志乃生(丘みつ子)に連絡するが、3人は実家にも行っていなかった。
夜が明けても、真帆たちは帰ってこない。真帆が出かける前に炊飯器のタイマーをかけていったらしく、前日の夜にご飯が炊けていたと気づく凌介。帰って夕飯を用意するはずだったのだ…!凌介は警察に届け出る。しかし、家出の可能性もあり緊急性が認められないと言われてしまう。凌介は真帆のパート先や光莉と篤斗の学校を訪ねて周囲の人々に話を聞いて回るものの、手掛かりはつかめない。困り果てた凌介は、河村に相談。事件性を感じた河村は「記事にすれば注目されて警察も動くかも」と、週刊追求で記事にすることを提案。戸惑いつつも、凌介はその提案に乗る。河村の手腕で、真帆たちの失踪は事件として注目され、凌介に同情の声が集まる。しかし、あるSNSの投稿をキッカケに、凌介は“悲劇の夫”から一転、“疑惑の夫”へ…!愛する家族を取り戻すため、“真犯人”と“世間の目”との闘いが始まる―――!!
事件翌日。心配して駆けつけた志乃生に言われ、篤斗に持たせていた見守りGPSの位置を探索。すると、篤斗のサッカー教室を示している…!深夜のサッカー教室へ義父の三郎(浜田晃)とともに侵入する凌介。暗い建物を捜索すると、篤斗のGPSがロッカールームで見つかる。キーホルダーの部分が壊れており、ロッカーには破れたユニフォームの切れ端が…。と、その時、背後から何者かに襲われる凌介!犯人かと思いきや、サッカー教室のコーチ・山田(柿澤勇人)だった。山田は、最近不審者が出ると聞いてパトロールしていたという。山田によると、篤斗はいなくなる日の夕方5時半頃、サッカー教室に忘れ物を取りに来ていたという。
凌介は河村に、真帆たちが失踪したことを相談し、事件当日のことを話す。その日の夕方、仕事中の凌介に真帆から連絡が入った。凌介が会社帰りに篤斗をサッカー教室まで迎えに行くことになっていたが、サッカー教室が雨で休みになったので迎えに行かなくていいという内容だった。夜7時頃に会社を出た凌介は、家に帰る前に書斎として使っているトランクルームに立ち寄った。一人で読書をした後、9時過ぎにそこを出て、電車で帰宅。いつもと違ったことと言えば、家の最寄り駅に着いた時に見知らぬ若い女性(生駒里奈)に人違いされたことぐらいだった…。
河村は、真帆たちの失踪を実名と顔写真付きでデジタル版の記事にすると言い、凌介は任せることに。少しでも情報が集まり、警察が動いてくれたら…という思いだった。
『炊飯器の謎…幸せ一家の母子3人が忽然と消えた!! 残された夫 悲痛な訴え』というタイトルの記事がネットにアップされる。反響は大きく、“炊飯器失踪”というワードがSNSのトレンドにも上がる。
凌介の上司・太田黒(正名僕蔵)や瑞穂ら部下たちも真帆たちの失踪を知り、凌介を心配する。会社から帰宅した凌介はマスコミに取り囲まれる。「ご飯が炊いてあったんです…いつも通り帰ってきて、家族そろってご飯を食べるはずだったんです…」と涙ながらに訴える凌介。神奈川県警の刑事・阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)が凌介を訪ねてくる。真帆たちの失踪が騒がれているので、事件として捜査するという。凌介に同情的な落合に対し、阿久津は真剣に捜査するつもりがないようだった。
そんな中、事態は急変する。日野の店で撮られた凌介の写真がSNSで拡散。家族がいなくなった晩に酒を飲んでいた凌介への非難が高まっていく。YouTuberぷろびん(柄本時生)は、動画で凌介の職場を晒し、すべて凌介の自作自演という陰謀論を主張し、「あの旦那が殺したんじゃないの?」と煽り始める。『真犯人フラグ立った――!』と、ネット上では凌介への攻撃が始まろうとしていた。
ちょうどその頃。家に帰る気になれない凌介は、夜遅くまで仕事を続けていた。そんな凌介を気遣い、一緒に残業する瑞穂。そこに、配送スタッフの鼓太朗(坂東龍汰)が大きな段ボール箱を台車に載せてやってくる。その荷物の送り主は凌介で、宛先不明で戻ってきたという。しかし、凌介には身に覚えがなかった。
凌介は、恐る恐る段ボール箱を開く。中には、『お探しのものです』と書かれた紙。そして、サッカーのユニフォームを着た子供の冷凍死体が入っていた――!引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第2話
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『お探しのものです』と書かれた荷物が届いたことで、一気に警察が動きだし、犯人扱いされる凌介(西島秀俊)。荷物のことは発表されなかったものの、マスコミの取材攻勢は、激しくなる一方だった。情報番組では、日野(迫田孝也)のインタビューが流れる。凌介の家族仲が良かったなど好意的な話をするが、一部の発言だけが切り取られ、「家庭崩壊」、「DV夫」、「旦那サイコパス説」といった悪意ある憶測がネットで広まる。
出社早々、「やってないんだよね!?」と部長の太田黒(正名僕蔵)から迫られた凌介は、きっぱりと否定する。しかしカスタマーサービス部には、9時の始業と同時に「DV夫に荷物を運ばせるな」「殺人犯を匿うつもりか!」などとデマを真に受けた苦情電話が殺到。集荷キャンセルの電話も次々とかかってくる。原因は、YouTuberぷろびん(柄本時生)が投稿した動画だった。
真帆(宮沢りえ)たちの失踪は、3人を殺した凌介の自作自演だと煽り、職場が晒されている。すでに再生数は10万回超え。苦情電話の対応に追われ、カスタマーサービス部は大混乱。凌介は太田黒から、厳しく責任を追及され…。瑞穂は、会社のためにも真帆たちを探す手伝いをすると凌介に言う。そんな二人を何者かが見つめていた――。
凌介は団地の住民たちからも白い目で見られ、ポストは嫌がらせのビラで満杯に。皆が遠巻きに凌介を見つめる中、真帆のママ友で整体師の朋子(桜井ユキ)が声をかける。朋子は団地に引っ越してきたばかりで心細かった頃、明るく話しかけてくれた真帆に感謝していた。朋子は凌介に、力になれることがあったら言ってほしいと告げる。
そんな中、真帆たちの最後の足取りが判明し……!?『お探しのものです』というメッセージと共に届けられた宛先不明の荷物。その中に入っていたのは、篤斗とは別の少年の冷凍遺体だった。刑事の阿久津(渋川清彦)らは、凌介に疑惑の目を向けるが、瑞穂は伝票につけられた印から、荷物は魚市場から発送されたものだと割り出す。警察の捜査では発送者は割り出せなかったが、司法解剖の結果、少年の遺体は5年以上冷凍されており、年齢は10歳前後だと判明。生きていれば光莉(原菜乃華)と同じくらいの年齢だった。しかし、身元は特定されず、相良家との関係も謎のまま。亀田運輸では、冷凍遺体の件は箝口令がしかれ、太田黒から口外しないよう、きつく言い渡される凌介と瑞穂。カスタマーサービス部が苦情電話の対応に追われる中、林(深水元基)が、凌介を訪ねてくる。林は上司の命令で、新居の建設工事をどうするのか確認に来たのだった。家族の無事を信じ、工事は続けて欲しいと言う凌介を、林は「絶対に帰ってきますよ!」と励ます。
凌介が残業して何か手掛かりはないかと探っていると、瑞穂も残って苦情電話を調べていた。凌介は、お礼に夕食をごちそうするため、瑞穂を日野の店へ連れて行く。そこに河村(田中哲司)が訪れる。河村は客のふりをして店内に潜入している記者たちを見破り、追い払う。
凌介は河村たちに、冷凍遺体の件と、真帆たちの最後の足取りが判明したという捜査情報を話す。
① 真帆:失踪当日の17時13分にパート先のスーパーを出る姿が防犯カメラ。
② 光莉:16時17分に自宅の最寄り駅の改札のカメラ。
③ 篤斗(小林優仁):16時45分に通学路の河川の監視カメラ。
その話を聞いた瑞穂は、真帆たちが最後に確認された付近を走っていた亀田運輸の配送車のドライブレコーダーをすべて調べれば手掛かりがつかめるかもしれないと思い立つ。凌介と瑞穂はドライブレコーダーのデータを管理する安全管理部を訪ね、データを見せてほしいと頼むが、担当者は許可を出してくれない。しかし、瑞穂はそこまで織り込み済みで、夜になったら安全管理部に侵入してデータをこっそり入手する作戦を立てていた。
その晩、安全管理部の担当者がトイレに立つ隙を突いて、凌介が侵入。凌介は瑞穂の指示に従って、パソコンからデータを引き出すことになんとか成功する。
凌介と瑞穂は、手に入れた膨大な量のデータを調べる作業を続ける。そんな中、凌介は林から、再開したばかりの新居の工事現場に来てほしいと呼び出される。「新居に何かが埋まっている」という謎の電話を受けた林は、凌介と確認することにしたのだ。今日、基礎工事でコンクリートが流し込まれたばかり。固まるまでに数時間かかるため、“何か”埋めることは可能だと言う林。恐る恐る現場に近付く凌介と林の前を、猫が横切っていく。猫は基礎の縁で何かをじっと見つめ、鳴き続ける。凌介と林が猫の視線の先を覗くと…、固まったコンクリートの中、そこには光莉が履いていたのとよく似たローファーが埋まっていて――!?
その頃、瑞穂はドラレコ映像の中から、赤い傘をさした女性と手をつなぐ篤斗の姿を発見していた……!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第3話
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新居の基礎コンクリートから覗く片足のローファー。すぐに警察が駆けつけ、掘り起こし作業が始まる。ただのイタズラか、それとも…!?
凌介(西島秀俊)は瑞穂(芳根京子)に、配送車のドライブレコーダーから見つかった映像を見せられる。その映像では、赤い傘をさした真帆(宮沢りえ)らしき女性が篤斗(小林優仁)の手を引き、後ろには光莉(原菜乃華)とよく似た女子高生が歩いていた。これが3人だとすると、篤斗がサッカー教室に行く直前の17時18分、3人は一緒にいたことになる。
そんな中、凌介は林(深水元基)から、再び新居の建築を中断するよう勧められる。しかし、凌介は聞き入れない。林が新居建築を止めようとしたのは、ある事情で上司の井上(戸田昌宏)に命令されたからでもあった――。
凌介は見知らぬ男から「事件についてお話したいことがあります」というメッセージを受け取る。凌介は瑞穂と相談して、その男とコンタクトを取り、日野(迫田孝也)の店『至上の時』で会うことに。瑞穂と日野も、一緒に待ち構える。現れたのは、ベンチャー企業『プロキシマ』の社長・一星(佐野勇斗)。彼は、真帆たちが誘拐されたと断言する。さらに一星は、誘拐した犯人に心当たりがあると言い出し…!?
果たして嘘か本当か?一星は敵なのか、味方なのか!?新居に埋まっていたのは、ローファーだけだった。しかし、DNA鑑定の結果、ローファーは光莉のものだったと判明。3人を誘拐した真犯人がローファーだけを埋めた可能性が高い。一体、真犯人の目的とは…!?ローファーや現場からは犯人の痕跡は出ず、捜査は前進しないまま。
ドライブレコーダーに映っていた赤い傘を差す女性を見て、凌介は真帆だと確信。その傘は凌介が真帆にプレゼントしたもので、100本しか流通していない限定品だったのだ。3人は失踪直前、合流して一緒にいたと思われる。喫茶店で林と会っていた凌介は、接触してきた一星を追いかけ店の外へ。そこには、凌介を不敵な笑みで見つめる陽香(生駒里奈)の姿が…。
『至上の時』に現れた一星に「光莉さんとお付き合いしてます」と聞かされ、凌介は衝撃を受ける。一星のもとには、光莉からの「たすけて」というメッセージが届いていた。それ以来、一星は光莉とまったく連絡が取れなくなったという。光莉にはストーカーがいたらしく、一星は一緒に捜索したいと凌介に申し出る。突然現れた娘の彼氏に戸惑いながらも、凌介は一星にも協力してもらうことにする。
SNSでは、光莉のローファーが新居の建築現場に埋められていたと暴露した投稿が拡散。ぷろびん(柄本時生)は凌介が学生時代に書いた推理小説を入手し、“犯人が事件の遺留品を埋める”という小説の内容から、またも凌介の自作自演説を動画で煽る。そうしたネット情報をマスコミが後追いし、世間の注目はますます高まっていく。亀田運輸カスタマーサービス部には、全国各地から嫌がらせと思われる凌介宛の荷物まで届くようになる。その中には、瑞穂宛にクレーマーのバタコから送られてきた「花が咲けば願いが叶う」という謎の土もあり…。
誹謗中傷に憔悴している凌介の家に、河村(田中哲司)と日野が訪ねてくる。誰もが敵に見えてしまう中、味方になって励ましてくれる2人のお陰で、凌介は少し元気を取り戻す。
一方、瑞穂は一星に、ドライブレコーダーの映像を見せる。一星は、映っている女子高生はおそらく光莉ではないかと告げる。さらに、ローファーが埋められていたという情報を流したのは、アカウント名“をんぬむ”だと突き止めるが、個人情報までは辿り着けない。そんな中、一星のスマホに光莉の居場所を示す通知が来る。一星は、光莉とカップル専用アプリを使ってGPSでお互いの位置を共有できるようにしていた。光莉の居場所は群馬県の山の中だった。
凌介は瑞穂、一星とともにGPSが指し示す群馬県山中へ向かった。一星が光莉のスマホを鳴らすと、薄暗いトンネルの奥で音がする。トンネルの奥に進むと、光莉のスマホが光を放っている――! スマホを拾い、さらにトンネルの奥に進もうとした時、凌介は拳銃を突き付けられる。そこにいたのは真犯人ではなく、光莉のスマホの電源が入ったことから場所を特定してやって来た阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)だった。
トンネル周辺で警察の捜索が始まり、凌介たちも手掛かりを捜す。凌介から連絡を受けた河村も、両角(長田成哉)とともに駆け付ける。捜索の結果、トンネル入り口付近の林から、真帆の結婚指輪が発見される。
阿久津が署に戻ると、真帆に関する匿名の情報が届いていた。それは、真帆が失踪直前に生命保険に入り、受取人が凌介になっているという内容だった。
その頃、誰かが部屋の一室でお経をかけ、遺影に手を合わせていた。位牌に刻まれた戒名は“簒奪院盗幸不和離苦信士”。その遺影は凌介で――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第4話
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凌介(西島秀俊)が真帆(宮沢りえ)の保険金の受取人になっていることがネットで拡散される。しかも、生命保険の加入は失踪直前。マスコミもこの情報を追い、光莉(原菜乃華)と篤斗(小林優仁)にも生命保険をかけていたというデマが広がり、真に受けた志乃生(丘みつ子)と三郎(浜田晃)に問い詰められる凌介。
警察の捜査により、光莉のスマホと真帆の指輪が発見された現場で犯人のものらしき足跡が見つかる。阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は光莉がストーカー被害に遭っていたという情報から、彼女の学校付近で聞き込みをするが…。
凌介に関する陰謀論動画を作り続けるぷろびん(柄本時生)のYouTubeチャンネルがガイドライン違反でBANされる。復活を目論むぷろびんと町山(遼太郎)のもとに、何者かによる情報提供のメッセージが届き…!?
亀田運輸では苦情電話がますます増え、会社を辞めたいと言い出す社員も出てくる。太田黒(正名僕蔵)から責任を問われる中、凌介は支社長に呼び出される。大阪の本社にまで抗議が殺到し、全社的に大問題となっていた。支社長は、記者会見で身の潔白を説明し、世間に誹謗中傷を止めてほしいと訴えるようにと凌介に告げる。凌介は、瑞穂(芳根京子)と一緒に記者会見の練習をすることに。瑞穂は「負けないでください」と凌介を励ますのだった。
そして、記者会見当日。会場には多くのマスコミが集まる。生中継もされる中、凌介は報道陣からの質問に丁寧に答えていく。しかし、記者から凌介の不倫現場写真を突きつけられーー!?“炊飯器旦那の不倫現場発見”という画像は、事件当日に凌介が駅で陽香(生駒里奈)に人違いされた様子を撮影したものだった。前夜に投稿され、拡散されていたもので、記者から不倫していたのではないかと問い詰められる凌介。凌介はキッパリと否定し、不確かな情報源をただすことで疑惑を収められたかに思われた。しかし、会見が終わる直前。警察発表されていない冷凍遺体についての質問が投げかけられる。ぷろびんが、情報提供者から得たネタを会見中に動画でアップしたのだった。警察に口止めされている凌介が答えを躊躇しているうちに、支社長と太田黒によって会見は強制終了され、報道陣からは怒号が飛ぶ。
ネットでは、亀田運輸が大炎上。凌介は、出社停止を命じられる。凌介が疲れ果てて帰宅すると、ドアの全面に冷凍便のシールがびっしりと貼られていた。見えない誰かの悪意に凍り付く凌介。さらに追い打ちをかけるように、林(深水元基)から新居の建築中断を知らされる。
そんな中、朋子(桜井ユキ)が凌介を訪ねてくる。彼女は、真帆から作り方を教わったという、がめ煮を持ってきていた。凌介が食事をとっていないと気付いた朋子は、家に上がり込み、キッチンの残り物を使って味噌汁を作り始める。よく真帆と一緒に相良家で料理をしたという朋子。真帆の存在に救われていたと語る。朋子が作ったがめ煮は、確かに真帆の味だった。その味に思い出が蘇り、凌介は思わず涙する。
凌介は一星(佐野勇斗)から呼び出され、「至上の時」で会うことに。瑞穂と日野(迫田孝也)も、凌介を心配していた。瑞穂に元気づけられて、凌介は少し明るさを取り戻す。そこに河村(田中哲司)が駆け付け、一同は真犯人について推理をする。
凌介の不倫現場として写真を投稿したのは“ミシシッピアカミミガメを守る会副会長”というアカウントだった。写真は凌介が真帆たちの失踪を知る前、つまり事件発覚前に撮られたもの。その時点で凌介をマークしていたとすると、このアカウントを使う人物が真犯人である可能性は高い。しかも、一星の調査によると、ローファーが埋められていた情報を流した“をんぬむ”と同一人物ということも分かった。一星は、この人物がぷろびんに冷凍遺体の情報を提供したのか、調べると言う。
凌介が帰宅すると、ドア一面にあった“冷凍便”のシールが剥がされ、代わりに朋子からの「困ったらいつでも言ってくださいね」というメッセージが貼られていた。凌介は朋子に感謝し、お礼のメッセージを送る。
その頃、朋子の家では、清明(桑名愛斗)が探し物をしていた。清明は、母の部屋の押入れを開ける。押入れに入っていたものを見て、驚く清明。その背後にいた朋子は押入れの戸を閉め、「しー」と何かを口止めする…!一方、凌介がリビングの明かりを点けると、窓ガラスを破って何かが飛び込んでくる。それは、サッカーボールで、何かのマークが書いてあり…!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第5話
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凌介(西島秀俊)の家に蹴り込まれたサッカーボール。篤斗(小林優仁)のものだと思った凌介は、サッカー教室へ向かい、コーチの山田(柿澤勇人)に話を聞く。山田によると、篤斗は失踪直前にサッカーボールを持って帰っていた。誘拐された時点で篤斗はサッカーボールを持っていた可能性が高い。誘拐犯がボールだけ“返却”したのか…?サッカー教室を出た凌介を、謎の男(前野朋哉)が見つめていた――。
サッカーボールの一件を凌介から聞いた瑞穂(芳根京子)は、これまでとは少しやり口が違うと指摘。送り付けられた少年の冷凍遺体、新居の建築現場に埋められた光莉のローファー、トンネルに置かれた光莉のスマホや付近で発見された真帆の指輪、これらは犯人が自らの身の安全を確保した上で行っている。しかし、サッカーボールを蹴りこむ行動は、犯人が凌介の近くまで来る危険を冒している。さらに、凌介が住んでいるのは団地の4階。そこに正確にボールを蹴り入れる能力を持つ人物は、サッカー経験者の可能性が高いと考えられた。瑞穂と電話していると、いきなり路上で何者かに、得体の知れないものをかけられる凌介。物理的な危害も加えられ、危険は加速していく…。
一方、瑞穂は一星(佐野勇斗)から、オンラインサロンのオフ会に誘われた。一星は瑞穂に「同盟を組みたい」と、時と場合によっては凌介抜きで誘拐事件の手掛かりを探すことを持ち掛ける。その真意とは…?
そんな中、復活したぷろびん(柄本時生)が新たな動画を投稿。ぷろびんは動画の中で「そろそろ自首する時なんじゃねえのか?」と凌介を諭す。動画の元ネタは“関係者が語る、炊飯器旦那への疑惑”というネット記事。凌介のある行動がまたも裏目に出て、自作自演説が加速。ネットでは、動画とネット記事がどんどん拡散されていく。凌介は、ドライブレコーダーに映った真帆(宮沢りえ)と思われる赤い傘の女性と、手をつなぐ篤斗の画像を見直して、何か違和感を覚える。しかし、どこに違和感があるのか、見つけられないでいた。行き詰まった凌介は瑞穂と一星の意見を聞くため、2人を「至上の時」に来てほしいと呼び出す。凌介が出かけようとした時、朋子(桜井ユキ)が訪ねてきて――!?
路上で凌介を襲ったのは、無関係の一般人。振って飲むゼリー状の飲料をかけられたのだ。冷凍遺体の件が明るみに出たことで、凌介は殺人犯のレッテルを貼られ、正義をかざす無関係の一般人からも襲撃されるようになる。
警察の捜査で175cm以上の男が団地の防犯カメラに映っていることが判明。サッカーボールを蹴り込んだ疑いが高まる。聞き込みに来た刑事の阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、じっと窓の割れた相良家を見上げる朋子を訝しがり、映像を見せる。しかし朋子は、「分からない」とすぐに立ち去る。何が起こったのか聞かない朋子に違和感を覚える阿久津。相良家にやって来た朋子は、割れた窓の掃除をすると強引に上がり込み、勝手に掃除を始める。止めようとする凌介の体にもコロコロをかける朋子が不気味で…。
ぷろびんが煽ったのは、年末の家族旅行を失踪直前に凌介がキャンセルしたという情報。「旅行に行けなくなると分かっていたからキャンセルした」、「ケチ旦那」などと拡散・炎上したのだ。「至上の時」へ向かった凌介は、その件を日野(迫田孝也)に尋ねられ、篤斗が10番になりサッカーの強化合宿に参加したいと言うので中止にしたと説明する。
一星は、ぷろびんに冷凍遺体の情報を流したアカウントを突き止めていた。個人情報までは分からないのだが、ツイートの内容から“アフロディーテの下僕”というアカウントらしい。冷凍遺体について知っていたのは、警察と亀田運輸の限られた面々。
「勝つのは僕の愛だ。奴は卑劣なLiar。拭いて涙、取り戻すこの手に宝。待っててForever Lover」という“アフロディーテの下僕”のツイートは瑞穂に向けたものと一星は推測。瑞穂に恋をした“アフロディーテの下僕”が、凌介に嫉妬して犯行に及んだのではないかと考えられた。
ぷろびんとカメラを構えた町山(遼太郎)が、「至上の時」を出た凌介を直撃。小学校の卒業アルバムを見せて、当時の友人が反社会的勢力の幹部だ、闇の組織とつながっているのだろうと凌介に詰め寄る。その様子を見た一星が、無断で動画を上げたら肖像権侵害で訴えるとぷろびんと町山を脅し、2人を撃退。しかし、ぷろびんは一星に気づいたようで…。
亀田運輸カスタマーサービス部に、本社からの調査が入る。太田黒(正名僕蔵)に呼び出された凌介は、久々に出社。本社社員から嫌味を言われるものの、冷凍遺体の件に関しては「あくまで警察の要請に従った」という釈明文を出すことで収め、凌介もクビを免れる。しかし、結局誰がリークしたのかは分からないまま…。
会社からの帰り道、凌介は何者かによって車道に突き飛ばされる。瑞穂が助けに入るが、トラックにはねられかけた2人。物陰には、息を荒らげた謎の男の姿が。サッカー教室で凌介を見ていた男だ。どうやら、正義の一般人ではないようで…。
凌介は、車道に突き飛ばされたことで、ドラレコ映像の違和感の原因に気付く。映像では、赤い傘をさした女性が篤斗と手をつなぎ、篤斗は車道側を歩いていた。凌介は、真帆が決して篤斗に車道側を歩かせないようにしていたことを思い出したのだ。さらに、篤斗は最近、真帆と手をつなぎたがらなくなっていた。赤い傘の女性は、真帆ではない…では、一体誰なのか?
翌朝。凌介は、朋子に料理の容器を返しに行く。ふと目に入った玄関の傘立てには、見覚えのある赤い傘…!思わず傘を開く凌介。そこには、真帆と同じ限定品のサインが!傘を手にした凌介を、朋子が見つめていた――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第6話
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凌介(西島秀俊)は、「至上の時」で瑞穂(芳根京子)、一星(佐野勇斗)、河村(田中哲司)、日野(迫田孝也)と会う。傘の件を聞いた一同は、朋子(桜井ユキ)が真犯人の可能性があると言うが、凌介は状況的に不可能ではないかと分析。結局、意見が分かれ、凌介は河村と先に帰ることに。河村は、理路整然と持論を展開する凌介の姿を見て、文芸サークルで仲間の作品に対して鋭く批評する学生時代の凌介を思い出した。小説を書いていた凌介は本来、物事の筋道や人の関係性を考えるのが得意だった。河村は凌介に「これからは、小説家・相良凌介として客観的に考えてみろ」とアドバイスする。
店に残った瑞穂と一星は、独自に朋子の周辺を探ることに。瑞穂は、事件当日の動向を探るため、朋子が勤める整体院に客として潜入する計画を立てる。
一方、家に着いた凌介は、鍵を失くしたことに気付く。ダメ元でドアノブを回すと、なぜか鍵が開いている。家の中には、誰かいるようで――!?ぷろびん(柄本時生)は、凌介を直撃して一星に追い返された時の映像を公開。その動画で一星をITベンチャーの成金社長と罵り、凌介が起こした誘拐事件の黒幕ではないかと煽る。その狙い通り、プロキシマには嫌がらせが殺到し、殺害予告の手紙まで届くが、社員たちは炎上など意に介さず、むしろ面白がっているほど。しかし一星は、投資家とオンラインサロンメンバーに向け、生配信で説明することに。この選択は、吉と出るか、凶と出るか?
自分のせいで周囲にも迷惑をかけ、落ち込む凌介は、林(深水元基)から、新居建築の中止を告げられる。凌介にとって、新居を諦めることは、家族との未来を諦めるようでどうしても受け入れ難く…。
そんな中、影から凌介を見ていた謎の男(前野朋哉)が接触してきて…!?
凌介の元に届いた妻・真帆(宮沢りえ)が生きている証しと、驚愕のメールとは――!?朋子が持っていた真帆と同じデザインの傘。朋子は愕然とする凌介に、「素敵だと思って、同じモノをフリマアプリで買った」と言う。果たして、本当なのだろうか…?もし本当だとしても、ドラレコ映像に映っていたのが、朋子である可能性は残された。
自宅の鍵が開いていることに気づいた凌介。恐る恐る中に入ると…そこには、『部屋とYシャツと私』を熱唱しながらアイロンをかける朋子が!!朋子は真帆と合鍵を交換しており、何か手伝えることはないかと勝手に上がり込んでいたのだ。戸惑う凌介だが、真帆との友情の証を取り上げるのは気が引けて、合鍵はそのまま朋子のもとに…。
偽名を使って、朋子の整体院を訪れた瑞穂は、同僚から朋子のシフトを聞き出す。毎週金曜日は16時までで、息子の習い事がある日は18時半まで。事件当日は、雨で中止になったため、早く帰った可能性も残された。瑞穂が帰ろうとした時、やって来た朋子と鉢合わせ!瑞穂が自分のことを聞いていたと知った朋子は、問診票の名前を確かめて…。
一方、一星が朋子のInstagramアカウントを調べていると、真帆との2ショットが何枚も投稿されていた。よく見ると、2人がお揃いの物をいくつも持っていることが分かる。本当に仲が良かっただけなのだろうか?
刑事の阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は「至上の時」を訪れ、日野に話を聞く。日野は、自分を含めて凌介に恨みを持っている人間はかなりいると打ち明ける。それは、凌介がみんなのマドンナだった真帆を射止めたことが原因だと語る。
凌介は、接近してきた謎の男から「どこかでお会いしませんでしたか?」と声をかけられる。しかも接点があったのは10年以上前だという。しかし、凌介には覚えがなかった…。
男の言葉が気になった凌介は、アルバムを開く。新婚時代の2人の写真に寂しさが溢れる…と、凌介のスマホにメッセージが届く。差出人は真帆…!!急いで開くと、夜空の写真が1枚送られてきていた。部屋のカレンダーには、今日の日付11月18日に真帆が★印を書き込んでいた。凌介は、“獅子座流星群を一緒に見よう”と真帆と約束したことを思い出す。凌介が外に飛び出して夜空を見上げると、流れ星が落ちる。凌介は、真帆が生きていると確信するのだった。
凌介は「至上の時」での会合で、真帆のスマホから送られた夜空の写真を見せて経緯を話す。写真は例の群馬のトンネル近くから送られたと判明し、警察が真帆の行方を捜したものの、空振りに終わった。独自に動いていた瑞穂と一星は、調査結果から朋子への疑いを深めていた。河村は、真帆への嫉妬から朋子が犯行に及んだ可能性があると言う。しかし凌介は、真帆と朋子が合鍵を交換していたぐらい仲が良かったと反論。鍵を返してもらっていない凌介に呆れる一同。
後日。一星が、フリマアプリで赤い傘の出品情報をチェックしていると、子供服の奇妙な出品に目が留まる。それは、篤斗(小林優仁)の失踪時の服装と酷似したものだった…!
凌介と瑞穂は、残業して苦情メールを一通ずつ確認していた。その中に『お探しのものです』というタイトルの不審なメールが見つかる。添付された動画を開くと、壁一面に大量の血が飛び散った部屋の映像だった。うめき声が聞こえ、カメラが倒れると…口をガムテープでふさがれ、横たわった光莉の姿が映し出される――!光莉は涙を流しながら、懸命に何かを訴えていて…!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第7話
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拘束される光莉(原菜乃華)の動画を見た凌介(西島秀俊)は、すぐさま警察に通報。サイバー捜査班と、一星(佐野勇斗)らプロキシマの一同がほぼ同時に動画解析を始める。その結果、動画撮影された場所として、ある廃墟が特定される。すぐさま凌介は、瑞穂(芳根京子)と一星とともに廃墟へ向かう。凌介たちが暗闇の中で光莉の姿を探していると――!?
勝手に動きすぎる凌介たちに、危険だから警察に任せるように告げる阿久津(渋川清彦)。しかし、手がかりは出てくるのに一向に進展しない状況に焦燥感と疲労を募らせる凌介は、一刻も早く真帆(宮沢りえ)たちを取り戻すために行動せずにはいられないと反論。その脳裏からは光莉の姿が離れずにいた……。 警察では、光莉の生存は濃厚だが、背景に飛び散っていた大量の血痕が本物の血液であれば、真帆と篤斗(小林優仁)はすでに死亡している可能性が高いという見方が出てくる。動画の送信元が判明し、阿久津がその場所に踏み込み――!
一方、瑞穂は、ぷろびん(柄本時生)の直撃を受ける。ぷろびんは「あんた、炊飯器旦那と不倫してんだろ!?」と、凌介と瑞穂がキス寸前にも見える隠し撮り画像を突き付ける。場所は会社の給湯室。社内の人間の誰かが凌介と瑞穂を陥れようとしていると知り、瑞穂はショックを受ける。
まもなく、凌介と瑞穂の不倫を告発するぷろびんの動画が公開され、瞬く間に拡散。凌介へのバッシングが激しくなるだけでなく、瑞穂もマスコミの標的になってしまう。
そんな中、自宅ポストに投函された嫌がらせのビラの中に、ある怪文書を見つける凌介。それは、冷凍遺体の箱に入っていた『お探しのものです』の文字に酷似していて――!?光莉の監禁動画を解析した結果、音や瞳の中に映り込んだ窓から割り出された場所は、群馬県の山中にある廃墟。暗闇の中、捜索する凌介たち。阿久津ら警察も合流するが、結局光莉の姿も、動画の部屋の痕跡すら無かった…。
監禁動画の衝撃と捜索の不発で憔悴しきっている凌介を見かねた瑞穂は、家族との再会を信じ辛い時こそ笑えと、凌介の頬を上げ笑顔を作って励ます。しかし、その現場が何者かに盗撮され、ぷろびんによって暴露されたのだ。マスコミに追われて会社に出入りすることもままならなくなった瑞穂は、鼓太朗(坂東龍汰)に配送車で送り迎えをしてもらう。
一方、監禁動画の発信元のネットカフェに踏み込むと、そこにいたのは、光莉のストーカーの籾山(矢作マサル)だった。取調べでとぼけた態度を見せる籾山に、阿久津は、光莉の写真を突き付ける。それは、籾山が隠し撮りしたものだった。その中には、光莉が真帆、篤斗と合流するところを写したものもあり、とうとう観念した籾山。盗撮写真の件で脅され、頼まれるままデータを受け取りメールしただけだというのだ。籾山の証言によると、フードをかぶりマスクをした身長160㎝ほどの細身の女性とデータの受け渡しをしたという。確かに、その様子が監視カメラに映っていた。
瑞穂は、会社の前で待ち構える記者たちと直接対峙する。その様子を、ぷろびんが生配信。記者たちにもみくちゃにされる瑞穂を、凌介が体を張って助ける。彼は、自分が妻と子をいかに愛しているか、純粋な気持ちで捜索を手伝ってくれている瑞穂をこれ以上貶めないでほしいと訴える。頭を下げ、そのままうずくまって気を失ってしまう凌介――。
凌介は、藤井(片桐仁)と桜木(筧美和子)が勤める病院に運ばれ、腕の捻挫とストレスによる急性胃腸炎と診断される。そこへ林(深水元基)が訪れる。林は、騒ぎを大きくされると新居の建築工事が再開できないと、冷たい態度で告げる。その話を、瑞穂が立ち聞きしていた。
凌介は一星から、フリマアプリで篤斗が失踪時に着ていたのとよく似た服が出品されていることを知らされる。確かめるためにその服を買おうとしたその時、誰かに先に買われてしまう。篤斗の服に似た子供服を落札したのは、陽香(生駒里奈)だった。彼女は『私は全て知ってる。バラされたくなければ商品情報を消せ、誘拐犯。』と、出品者にメッセージを送る。出品者の名前は【keiju1008】。
凌介は、出品者が朋子(桜井ユキ)かもしれないと考え、朋子の家を訪ねて、出品写真に写りこんでいる部屋と一致するものはないかと探す。しかし、【keiju1008】と一致するものはなかった…。
一星は居酒屋で、同僚の馬場(高杉一穂)と飲んでいる林を見かけ、彼らの話に耳をそばだてる。酔った様子の林は、凌介の件を愚痴っている。そして、工事を中止させるために、凌介が真帆に生命保険をかけていたことを警察に知らせた事を告白する…!
凌介が見つけた、『それでも、探しますか?』というメッセージの怪文書。そこには、真帆が林と一緒にいる写真が添えられていた…!!なぜ、真帆が林と二人きりで会っているのか!? 激しく動揺する凌介。その時、インターホンが鳴り、何者かが訪れる――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第8話
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凌介(西島秀俊)に届いた真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)の密会写真。同じものがネット上でもみるみる拡散され、炎上。一星(佐野勇斗)は炎上に気づき、河村(田中哲司)に連絡。凌介を心配した河村は、林への接触を試みる。
マスコミは、真帆が不倫していたと半ば決めつけて報道。世間のバッシングの対象は真帆と林に移り、凌介は不倫された夫として同情されるように。しかし凌介は瑞穂(芳根京子)に、真帆の不倫はありえないと断言。真帆を強く信じている凌介を前に、失踪が真帆の計画の可能性もあると睨む瑞穂と一星は2人の関係を調べ始める。
一方、密会写真を撮った人物が犯人の可能性が高いと睨んだ阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、撮影者に心当たりがないか林に尋ねる。林は婚約者の茉莉奈(林田岬優)と会い、事情を説明しようとするが、ぷろびん(柄本時生)が現れて…!?
週刊追求編集部では、真帆が凌介と別れるために誘拐事件を偽装したという説が持ち上がる。「不倫相手の林に片棒を担がせているのでは」という言葉に、思わず編集長の立場を忘れて真帆をかばう河村。そんな中、真帆の実家がマスコミに取り囲まれ、凌介は外に出られなくなった両親のため駆けつける。住愛ホームも釈明会見を開き、事態は収拾されたかに見えたが…。
夜道を一人家路につく瑞穂は、誰かにつけられていると気づく。振り返るが誰もいない…。必死に走って逃げるが、追いつかれ――!?密会写真がネット上で出回っている事を知り、慌てて凌介の家にやって来た林は、「新居の打合せだった」と弁解する。怒りを押し殺し、なぜホテルなのかと静かに詰める凌介。気圧された林は必死に無実を訴える。困り果てた様子の林を見て、出会った日の事を思い出した凌介は、林を信じる。一星から連絡を受け、先に凌介の家に駆けつけたのは瑞穂だった。林と鉢合わせし、心配する瑞穂に大丈夫だと言う凌介。遅れて来た河村は団地の前で林と遭遇。疑惑を否定する林に「何かあれば」と名刺を渡す。
住愛ホームの釈明会見では、不倫は事実無根と主張し、相良家の新居建築の再開が発表される。林と住愛ホームの主張は世間に受け入れられ、事態は収束すると思われた。
「至上の時」を訪れた凌介は、居合わせた客の手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)に諦めないでと励まされる。日野(迫田孝也)は凌介に、情報番組のコメンテーター・雫石(小松利昌)が凌介と学生時代の知り合いだったと話していたと伝える。しかし、2人とも、雫石という名に覚えがなかった。
一星は凌介たちに、真帆と林が11年前に開かれた大学のサッカー部の同窓会で会っていたことを伝える。11年前、真帆はお受験を控えた光莉が通う塾でボスママに嫌がらせを受けて、悩んでいた。その頃、凌介は大阪に単身赴任中。もしかしたら、誰にも頼れなかった真帆が、林に救いを求めて不倫関係に…?しかも、生命保険の件を警察にタレ込んだのは林だと聞かされた凌介は、ショックを受ける。
瑞穂を夜道で襲った人物は、目出し帽をかぶった男。男は「しちはごじゅうろく」とつぶやき、瑞穂に殴りかかろうとする。その時、一星が駆け付け、瑞穂を助け出す。通報しようとする一星を、「課長に心配かけたくない」と止める瑞穂。
一方、朋子(桜井ユキ)は、サッカー教室で山田(柿澤勇人)と会う。注文した10番のユニフォームが届き、山田は激しく動揺しているが、その口をキスでふさぐ朋子…。
夜の公園で紙袋を振り回し暴れている男…林だ。何者かに写真を送り付けられていた。それは、林が真帆をホテルの一室に招き入れている写真。真帆の髪は長く、昔の写真のようだ。「あの野郎…ぶっ殺す…!」と、憎悪をたぎらせる林…。
その頃、凌介の家にいつの間にか上がりこんでいた朋子は、帰ってくれと凌介に強く言われ、「真帆さんから不倫のことを相談されていた」と言い出す。不倫を否定する凌介に、朋子は「証拠がある」と寝室を荒らし始め、真帆のドレッサーの引き出しから“DNA情報鑑定センター”と書かれた封筒を見つける。封筒を手にして激しく動揺する凌介を、怪しく微笑む朋子が背後から抱きしめる――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第9話
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真帆(宮沢りえ)が隠していた「DNA情報鑑定センター」の封筒を、朋子(桜井ユキ)に突き付けられた凌介(西島秀俊)。光莉(原菜乃華)や篤斗(小林優仁)が凌介の実子ではない可能性があるのか? 朋子は、真帆が抱えていた秘密を凌介に話し始める。その内容に衝撃を受ける凌介…。
相良家の新居建築が再開され、現場では林(深水元基)が馬場(高杉一穂)に仕事の引継ぎをしていた。そこに現れた凌介は林に詰め寄るが、林の事情聴取に来た阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)に阻まれる。真帆たちが失踪した10月15日の夕方以降、林には確実なアリバイがなかった。林の曖昧な答え方に、阿久津と落合は不審を抱く。
激しく落ち込む凌介を心配する亀田運輸の面々。太田黒(正名僕蔵)まで気を遣い始め、見かねた瑞穂(芳根京子)は凌介を励ます。
凌介は「至上の時」で、朋子から聞いた真帆の秘密を打ち明ける。瑞穂を襲ったのも林ではないかという話を受け、林への疑念を深める一同。河村(田中哲司)と日野(迫田孝也)は、林が婚約者と結託し事件を起こしたのでは?と推理するが、瑞穂と一星(佐野勇斗)は真帆の自作自演で林は協力者なのではないかと睨む。そんな中、警察には、冷凍遺体の身元確認をしたいという人物が現れ…。
真帆のことをまったく理解していなかったと思い知らされた凌介の苦悩は、深まるばかり。そして、凌介が大きな決断を下したある夜、事態は急転!ついに家族との衝撃の再会、あの危険人物の正体が判明する――!!朋子が語った真帆の秘密とは、11年前の林との不倫だった。当時、光莉のお受験で悩んでいた真帆は、サッカー部の同窓会でも上の空。久住(袴田吉彦)の口説きを止めたくれた林に悩みを吐露する。根っからの体育会系で明るい林に励まされ、気が楽になった真帆。帰ろうとすると、「これからみんなでサッカーを観ないか」と誘われ、ホテルの一室へ。そのまま酔いつぶれてしまい、記憶が無いまま、林からそういう仲になったと言われショックを受ける。その後、「恋人と別れるから離婚して欲しい」と迫られるが、林とは連絡を絶ち、二度と会っていなかった。しかし、去年の夏。新居の担当としてやってきた林と再会。篤斗と意気投合する姿を見て、一抹の不安を覚え、悩んだ末に今年の夏にDNA鑑定キットを取り寄せていたのだ。「林には拒否されて鑑定はしていない」という朋子の言葉通り、封筒の中には未使用の鑑定キットが…。
一方、下校途中の清明(桑名愛斗)は、見知らぬ男から「ハナシタラコロス」と脅される。それを知った朋子は急いで清明を連れて帰るが、家の中に異変を察知。朋子は、すぐさま凌介に清明を預ける。朋子を待つ間、菱田家の押し入れのことを尋ねる凌介だが、逃げるように清明は帰ってしまう。
そんな中、河村が訪ねてくる。真帆の裏切りをのみ込んで彼女を捜し続けようとする凌介をわざと煽り、苦しい胸の内を吐き出させる河村。凌介は、裏切りが本当だったとしても、その罪悪感を一人で抱える覚悟だった真帆を信じたいと言う。
瑞穂は鼓太朗(坂東龍汰)から、バタコに送り付けられた“かがやきの土”をまいた場所に花が咲いていると知らされる。咲いた花は、キンセンカだった。バタコからの電話に花が咲いたと伝えると、バタコは嬉しそうに「私もそっちに行くからね」と告げ…。
追い詰められた林は、怪しい動きをしていた。林がコインロッカーから何かを取り出しているところを、両角(長田成哉)が撮影。その写真を見た凌介は、真帆の財布だと確信する。
まもなく、コインロッカーに隠されていた財布の中から真帆の運転免許証が見つかり、警察は重要参考人として林の行方を追う。しかし、林はすでに何者かが運転する車に乗って逃亡していた。凌介に見せていた好青年の顔とは打って変わり、悪党のようにも見える林…。
その頃、暗い山中では、充(前野朋哉)が手足を縛られて穴の中に放り込まれた状態で目を覚ます。1人の女が、充を埋めようと土をかける。「警察で冷凍遺体の身元を確認してきた」「まだ償えるよ」と命乞いをする充に向かって、女は「邪魔しないで」と金属バットを振り下ろす…!返り血を浴びた女の顔が見える…彼女の正体は、バタコ(香里奈)だ――。バタコは瀕死の充に土をかけながら「あと…ひとり」と、つぶやく。
凌介は、篤斗とのDNA鑑定を決意。真実を知って、真帆の背負っていた重荷を自分も引き受けるという覚悟だった。そこに、鼓太朗が凌介宛の冷凍便の荷物を運んでくる。それは、冷凍遺体が送られてきた時とそっくりの箱…。凌介の脳裏に、嫌な記憶がよみがえる。凌介が思い切って箱を開けると、中には氷漬けにされた篤斗が――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第10話
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箱詰めになった氷漬けの篤斗(小林優仁)を発見した凌介(西島秀俊)と瑞穂(芳根京子)。篤斗はすぐさま病院へ運び込まれ、救命措置を施される。しかし、低体温症を起こした上、睡眠薬を大量に飲まされていた篤斗は、危険な状態だった。凌介の必死の思いも届かず、篤斗は心停止してしまう――。
凌介は阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)から、真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)がホテルで会っていた7月30日まで、2人の関係が現在も続いていた可能性があると聞かされる。大きなショックを受ける凌介…。
依然、林の行方は掴めず、阿久津と落合は婚約者の茉莉奈(林田岬優)を訪ねる。茉莉奈は、父親の会社が管理する倉庫にいた。阿久津と落合は、林が倉庫の中に隠れているのではないかと捜索するが…。ますます状況は悪化し、憔悴していく凌介を心配する瑞穂、一星(佐野勇斗)、河村(田中哲司)、日野(迫田孝也)。凌介には、どんな励ましの言葉も届かなくなっていた。瑞穂は、心を閉ざした凌介に喝を入れる。
そんな中、凌介のもとに不審なメールが届く。その日の夜、指定する場所に一人で来るようにと凌介を呼び出し、警察に知らせれば家族の命を奪うと脅迫する内容だった。送り主は、真帆たちを誘拐した犯人の可能性が高い。凌介が、指示された場所に向かうと、そこにいたのは林で…!?“影”を消そうと、不穏な動きをするバタコ(香里奈)。さらには、阿久津と落合が掴んだ衝撃の容疑者情報。第1部最終回、明るみになる真実とは!?
心停止した篤斗は、奇跡的に息を吹き返した。しかし、昏睡状態が続き、ICUの病室前から片時も離れようとしない凌介。瑞穂たちに説得され、ようやく帰宅した翌朝。篤斗は奇跡的に意識を取り戻す。しかし、話しかけられても反応せず、顔を両手で隠すようになる。篤斗の脳には異常なく、事件に遭遇したショックによるPTSDと診断される。
そんな中、ぷろびん(柄本時生)は、冷凍遺体の情報を流した人物と会う。その人物とは、太田黒(正名僕蔵)だった…!ぷろびんは、太田黒が提供した写真に映り込んだ“かがやきの土”に目をつけ、それが「かがやきの世界」という宗教団体によるものだと突き止めていた…。
林の周辺取材を進めていた週刊追求編集部は、大規模なSDGsタウンプロジェクトにまつわる住愛ホームの贈賄疑惑をつかむ。プロジェクトの中心企業である等々力建材に婿として迎えられる林は、重要なパイプ役として、官僚や政治家を接待していた。真帆たちが失踪した日に林が接待に参加していたことが判明し、林のアリバイが成立する。
茉莉奈の助けを借り、潜伏を続ける林は、強羅誠(上島竜兵)という男と会う。林は、11年前の真帆との写真を撮ったのが強羅ではないかと考えていた。強羅は林に問い詰められるが、のらりくらりとかわす。
凌介を呼び出したのは、林だった。「真帆と光莉はどこだ!」と迫る凌介。林が何かを話そうとした瞬間、倉庫内から物音が!驚き逃げ出す林。追う凌介。そこへ、凌介の後を尾けてきていた瑞穂と一星が合流し、逃げる林を追いつめる。しかし、凌介を蹴り飛ばし、林は迎えに来た茉莉奈の車で逃走してしまう。
徐々に体調は回復してきた篤斗。何にも反応しなかったが、凌介の呼びかけに、涙をぽろぽろこぼす。やっと心が溶け始めたかに見えた矢先、阿久津と落合が篤斗の事情聴取をする。立ち会っていた凌介は、病院前に詰めかけた報道陣に対応するため、一旦、病室を離れる。そこには、吹き矢を手に凌介を狙うバタコの姿が…!
真帆と光莉の安否を聞かれ、目に涙を浮かべて首を振る篤斗。阿久津は篤斗に、犯人の顔を覚えているかと相良家と林の写真を見せる。篤斗が怯えながら指さしたのは、林ではなく、凌介だった…!そして篤斗は、初めて言葉を発する。
「パパが…、ママを…殺した」
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第11話
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篤斗(小林優仁)の病院の前で報道陣に取り囲まれる凌介(西島秀俊)は突如、阿久津(渋川清彦)らに任意同行を求められて警察へ。連行される容疑者のような凌介の姿が中継され、瑞穂(芳根京子)、一星(佐野勇斗)、河村(田中哲司)は衝撃を受ける。凌介の襲撃に失敗したバタコ(香里奈)は、じっと病院を見上げ…。
凌介は連日、阿久津と落合(吉田健悟)から事情聴取を受ける。しかし、凌介は篤斗から犯人と名指しされたことが信じられないでいた。阿久津は、光莉(原菜乃華)の監禁動画に映っていた椅子が、凌介が過去に購入したものと同じだという事実を突き付けるが…。
凌介は、篤斗の病院へ向かった。しかし、病室の前では警察官が見張っていて、参考人である凌介を被害者の篤斗に会わせるわけにはいかないと止められる。それでも病室に入ろうとする凌介だったが、志乃生(丘みつ子)と三郎(浜田晃)に制止される。そんな中、凌介は会社から呼び出される。会社では、太田黒(正名僕蔵)や支社長、本社社員たちが待ち受けていた。凌介の件で株価が下がり、会社は危機的状況になっていた。凌介は本社社員から、退職するようにと圧力をかけられる。
「至上の時」に集まった瑞穂、一星、河村。日野(迫田孝也)が凌介を心配する中、作戦会議では、林(深水元基)の行方を捜すことで意見が一致。一星は、SNSを通じて林が逃亡に使っている赤いスポーツカーの情報を集める。河村は、等々力建材と住愛ホームが関わる贈収賄疑惑を記事にすると言う。アリバイが証明されれば、林が動く可能性があるからだ。週刊追求の記事が出て、茉莉奈(林田岬優)は慌てて林に連絡。茉莉奈は、等々力(長谷川公彦)が林を消そうとするかもしれないと恐れていた。そんな茉莉奈に会いに行く瑞穂。一方、焦りが頂点に達した林は「…やっぱ、あいつ殺すか…」とつぶやき…。
事情聴取をすべて終えた凌介は、篤斗の病院を訪ねる。篤斗は話すことができない状態だったが、少しずつ回復していた。凌介の姿を見た篤斗の反応は…!?
追い詰められた林がとった行動とは!?さらに、光莉が涙ながらに衝撃の告白をする――!光莉の監禁動画に映り込んでいた椅子は、凌介のトランクルームのものと同じだった。凌介は、トランクルームの鍵をなくしたままで、誰かに盗まれたのではと主張するが、聞き入れられない。後日、警察がトランクルームを捜査するが、椅子からは凌介の痕跡以外、何も検出されず、動画の撮影に使われたか断定できなかった。
瑞穂は、少しでも篤斗の心を癒したいと、彼の好きなアニメ「シベツ!」のキャラクター“むかわちゃん”のコスプレをして病院に通っていた。その甲斐あって、篤斗は少しだが笑顔を見せるように。しかし、凌介の姿を見た篤斗は激しく怯え、凌介は再び面会を止められることに。カウンセリングでは、絵画療法を行っているが、何も描こうとしない篤斗。幼い頃から絵を描くのが好きだった篤斗を思い、一人やり場のない怒りをぶつける凌介。届いた自分と篤斗の父子鑑定のDNA検査結果も見られずにいた。
久しぶりに出社した凌介は、社員たちが自分を疑い、怯えている会話を立ち聞きしてしまう。しかし、瑞穂が「私は目の前の課長を信じます」と宣言したことで場の空気が一変。退職を覚悟した凌介は、思いとどまる。
瑞穂は、凌介に対して怯える篤斗の状態が“虚偽の記憶によるPTSD”ではないかと告げる。事実と違う嘘の記憶を刷り込まれているうち、それを信じてPTSDになってしまうという事例があるという。犯人が篤斗に「凌介が真帆と光莉を殺した」と洗脳したのだろうか。
そんな中、河村のもとに、林からメールが届く。メールには「記事にするならすべてを話す」という内容の文章に、最新号の週刊追求を手にして満面の笑みを見せた林の写真が添えられていた。すぐさま、指定された場所へ向かう河村と両角(長田成哉)、そして凌介。
一方、篤斗の病院に忍び込んでいたバタコ(香里奈)は、火災報知機を鳴らす。スタッフや警官が騒ぎ始める。物音に篤斗が目を覚ますと、目の前には包丁が!恐る恐る見上げると、包丁を向けているのは、バタコ…ではなく、朋子(桜井ユキ)だった!「お口チャックだよぉ?」と篤斗に包丁を突き付ける朋子。そこに、バタコが現れるーー!
その頃、どこかに寝かされている光莉が何者かによって動画撮影されていた。光莉は「誘拐も何もかも、すべてお父さんの自作自演です」と語り、このままでは自分も母・真帆(宮沢りえ)も帰れない、「私のお父さんを殺してください…」と訴えかける。
そして、林がいるはずの場所を訪ねる凌介たち。指定された住所には、閉店したガソリンスタンドが。壊れた洗車機から覗く、赤いスポーツカー。洗車機が動きだし、徐々に見えてくる車。その運転席では、メッタ刺しにされた林が血まみれになって死んでいた――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第12話
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光莉(原菜乃華)が凌介(西島秀俊)を告発する動画がTwitter上で拡散。さらには林(深水元基)の死が知れ渡り、ネットは大荒れ。凌介の命を狙う目的で、その動向を監視するアカウントまで作られる。
心配した瑞穂(芳根京子)と一星(佐野勇斗)が凌介の家を訪ねると、朋子(桜井ユキ)が押しかけてくる。整体院に潜入して以来の朋子との再会に、肝を冷やす瑞穂。すると、家の中からあるモノが見つかり…!?
一星は、光莉の動画を解析して分かった情報を報告。光莉はかなり狭い場所に閉じ込められている可能性が高い。真帆(宮沢りえ)が撮影者、そして真犯人の可能性もあると主張する瑞穂と一星。河村(田中哲司)と日野(迫田孝也)は反論するが…。
一方、バタコ(香里奈)と朋子が病室で鉢合わせた夜以降、篤斗(小林優仁)の精神状態は不安定になり、誰も面会できなくなっていた。カウンセラーは、篤斗が火災報知機の音に刺激されて暴れ、病室がめちゃくちゃになっていたと言うが…。
真帆への疑惑、深刻化する篤斗の症状…苦悩を深める凌介の前に、バタコが現れ――!?篤斗の病室で鉢合わせたバタコと朋子は、激しい格闘の末、2人とも逃走。お互いに面識はないようだ。逃げおおせたバタコは、自宅で一人フグをさばき始め…。
凌介宅から見つかったのは、血のついた包丁。その刃先は欠けていた…。通報した凌介は、警察で事情聴取を受ける。包丁のことはまったく覚えがないと主張する凌介。まもなく、付着していた血液は林のもので、欠けた刃先は林の体内で発見されたことが判明。その包丁が林を殺した凶器と断定される。凌介の自宅は家宅捜索され、凌介と篤斗(小林優仁)の父子鑑定をした通知が押収される。阿久津(渋川清彦)から、あっさりと篤斗は実子ではないという結果を知らされた凌介は、衝撃を受ける。
そんな中、亀田運輸には、失踪当日に篤斗をサッカー教室の近くで見かけたという情報提供が。目撃者によると、少年は膝にケガをしていて、手には何も持っておらず、誰かと白い車に乗ったという。サッカーボールを持っていなかったので、自信が持てず、なかなか言い出せなかったらしい。失踪時、篤斗は膝にケガをしており、信憑性が高い。しかし山田(柿澤勇人)は、「篤斗はサッカーボールを持って教室を出た」と再度証言して…。
家族のことを何も知らなかったと自分を責める凌介を、瑞穂が励ます。その時、瑞穂に車が猛スピードで突っ込んでくる!凌介がとっさに瑞穂を抱き寄せ、間一髪で難を逃れる。前方で急停車したのは、棺のようなものが積まれている白い大型車。その運転席には、強羅(上島竜兵)が乗っており、瑞穂を見て一言。「やっぱりあの子かぁ…」
一方、白い車を調査する阿久津と(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、失踪当日のNシステムから、白い車の助手席に乗る篤斗の姿を発見。さらに、その車は宗教団体“かがやきの世界”に関連していることが判明する。
病院で凌介に接触してきたバタコは、長期入院中の自分の息子が心を閉ざし困っていると凌介に語る。同じ悩みを持ち、有名人になった自分のことを全く知らない素振りを見せるバタコに、少し心を開く凌介。しかし、渡されたお茶に口をつけると、違和感が…。
「毎日大変ですね。…本当の子供じゃないのに」と告げるバタコ。苦しみながら倒れ、意識が朦朧としてくる凌介。その様子を見たバタコは、満足げに去っていく――。
光莉が、暗い場所で拘束されている。光莉の前にたたずむ女は、陽香(生駒里奈)。陽香は光莉の口をガムテープでふさぐと、注射器で血を抜いていく――!
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第13話
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バタコ(香里奈)に渡されたお茶にはフグ毒が混入されており、凌介(西島秀俊)は意識不明の重体に陥る。ICUの前で取り乱した日野(迫田孝也)を河村(田中哲司)がなだめていると、瑞穂(芳根京子)と一星(佐野勇斗)も駆けつける。テトロドトキシンの毒性は強く、危険な状態。果たして、凌介の運命は…!?
防犯カメラに立ち去るバタコの姿は映っていたものの、院内に彼女を知る者はおらず、毒を盛って逃げた女は何者なのか、捜査は難航。
阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、篤斗が事件当日に乗った白い車を追って、かがやきの世界を訪れる。輪になって踊る信者の中には、ぷろびん(柄本時生)たちが紛れ込んでいた。阿久津は教祖(相築あきこ)に、凌介を狙ったバタコの写真を見せ、その反応に違和感を抱く。一方、プロキシマでは瑞穂の依頼で、バタコが最後にかけてきたクレーム電話を解析。その音声から、瑞穂と一星は、バタコが失踪事件に関わっていると確信する。しかし、分かるのは声のみで、顔が特定できない…。
そんな中、何かに怯える清明(桑名愛斗)を心配した鼓太朗(坂東龍汰)は、朋子(桜井ユキ)の怪しい行動を目撃し、瑞穂に相談。瑞穂が “アフロディーテの下僕”が鼓太朗でないことを確かめると、そのアカウントを見た鼓太朗は太田黒(正名僕蔵)ではないかと言う。そこに、太田黒が現れて…!?教祖の態度がひっかかる阿久津は、篤斗(小林優仁)から話を聞くことに。バタコの写真を見せると、篤斗は思いがけない反応を示し――!?
倒れたのが病院だったため、すぐに救命措置がなされた凌介は、九死に一生を得る。フグ毒の危険性を説明され、殺意を再確認する凌介だが、女(バタコ)と以前会った記憶がない…。
篤斗は、バタコの写真を見て「お母さん」と呼んだ。バタコは、自分が親だと篤斗を洗脳し、邪魔になった凌介を消そうとしている可能性が高い。
解析した電話の音声が魚屋か魚市場を指していたことから、フグの入手も可能だと踏んだ瑞穂と一星は、篤斗の乗った白い車が、かがやきの世界が所有する車だと知り、バタコ=誘拐犯で毒を盛った女だと直感する。しかし、顔だけを知る凌介、声だけを知る瑞穂たち。特定には決め手にかける中、ぷろびんの動画が突破口となる。ぷろびんが、かがやきの世界に潜入した動画には、バタコが教祖から破門される様子が映っていた。「影は消します!あと一人なんです!」と叫んで暴れるバタコ。その姿と声で、毒を盛った女=バタコであることが確定する。
瑞穂から通報を受けた阿久津と落合は、バタコの家に踏み込むが、すでに逃走した後だった。押入れには凌介の葬儀の祭壇。子供服や勉強机なども見つかり、篤斗をこの家で監禁していた可能性が高まる。さらにはフグの残骸、血が大量にこびり付いた金属バットが発見される。鑑定の結果、冷凍遺体の箱と篤斗が入れられていた箱、双方に残された指紋と、バタコの指紋が一致。篤斗誘拐犯もバタコで確定となる。
その頃、バタコは新しい潜伏先で、凌介の写真に向かって吹き矢を放っていた――。
林殺しが強羅(上島竜兵)の仕業ではないかと睨んだ河村は、待ち伏せ。強羅は別れさせ屋の仕事をしていた。どうやら文字通りの“何でも屋”のようだ。凌介の命を狙うような真似はするな、と釘を刺す河村に、不敵な笑みを浮かべる強羅…。
瑞穂に「アフロディーテの下僕ですか!?」と問い詰められた太田黒は、屋上へ逃げ、飛び降りると言い出す。呆れる瑞穂と鼓太朗をよそに、懸命に説得する凌介。凌介の言葉に心動かされた太田黒は、「僕が隠しているのは、コレだ!!!」とカツラを勢いよく脱ぎ捨てる。…が、それは周知の事実。瑞穂が追い詰め、アフロディーテの下僕であることを、ついに認める。
凌介は、再三勝手に家に上がり込む朋子から、ようやく合鍵を返してもらう。しかし朋子は、凌介に尽くすことが真帆のためだと思ったと言い残し、泣きながら出ていく。モヤモヤした気持ちの凌介のもとに、電話がかかってくる。表示は『公衆電話』。出ると、「りょうちゃん」と真帆(宮沢りえ)の声が聞こえてくる。真帆は切羽詰まった様子で、光莉について何か言いかけた途端、電話は切れてしまう。
すぐさま警察が調べ、真帆の電話は、光莉のローファーのタレコミ電話と同じ公衆電話からかけられていたことが判明。凌介と一星はすぐに駆け付けるが、先に来ていた阿久津たちによると、誰もいなかったという。近くには、凌介の新居がある。何かに引き寄せられるように、新居へ歩を進める凌介。その脳裏には、真帆との思い出、彼女の笑顔が浮かんでいて…。
ちょうどその頃、新居の中では、陽香(生駒里奈)がバケツで、大量の血をぶちまけていた。血の上を楽しげに歩く陽香。そこへ向かう凌介。
新居に着いた凌介が、何者かに割られた窓を開けると、家の中には陽香…ではなく、真帆の姿が――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第14話
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冷凍遺体と篤斗(小林優仁)を送り付けた犯人がバタコ(香里奈)だと判明し、警察はその足取りを追っていた。しかし、バタコがなぜ犯行に及んだのか、凌介(西島秀俊)との関係だけが分からない。阿久津(渋川清彦)らは、バタコが入信していたかがやきの世界を家宅捜索。落合(吉田健悟)が教祖(相築あきこ)を尋問すると…。
瑞穂(芳根京子)は、過去のクレーム電話から、篤斗のものらしき服の出品者【keiju1008】がバタコである可能性にたどり着く。一方、河村(田中哲司)は、冷凍遺体の少年が何者なのかを突き止める。また、阿久津と落合はバタコの両親から事情聴取し、その証言から彼女の過去が明らかになる。バタコに関するバラバラだった情報がひとつの線となって現れ、凌介は自分と彼女の接点を探るため、バタコの両親に会いに行く。
そんな中、林(深水元基)が河村に送った写真の撮影場所がロッジで、そこを借りた人物が強羅(上島竜兵)だったことが分かる。不審な行動を繰り返す強羅は、ある人物の遺体を保管していて…。
一星(佐野勇斗)の母・すみれ(須藤理彩)の店を訪れた凌介は、恐縮するすみれに一星への信頼を語る。新居に撒かれていた血液が光莉(原菜乃華)のものだと断定され、不安を募らせる一星のもとに、一通のメールが届いて…!?
明らかになるバタコの素性、水面下で動く不気味な強羅の正体、暴走する陽香(生駒里奈)の目的とは――!?新居の中に真帆(宮沢りえ)の姿を見た凌介だったが、そこには真帆の大きな写真が貼られていただけだった。室内には、大量の家族の写真と血だまりが…。その時、2階で物音がし、血の足跡を追って凌介と一星は急いで2階へ。窓が開いており、縁には足跡。どうやら犯人は窓から逃げたようだ――と、一星の背後に、ぴったりと陽香が隠れていた…!しかし2人は陽香に気づかず、犯人を探しに外へ向かう…。
サッカー教室を訪れた河村は、山田(柿澤勇人)にバタコの映像を見せる。山田は、以前サッカー教室に通っていた少年の母親であると証言。さらにその息子・圭樹は、交通事故で亡くなったことが判明する。
一方、かがやきの世界では、教祖が「信者だったバタコが、篤斗を息子として連れてきた」と認める。しかし施設内には真帆や光莉、バタコの姿もなく、家宅捜索は不発に終わる。家族で暮らしていた空き家に潜伏していたバタコだが、警察が駆けつけると、すでに逃亡した後だった。
バタコの両親は、冷凍遺体が彼女の息子・圭樹だと確認。バタコは、6年前に息子の圭樹を亡くし、5年前に夫の充(前野朋哉)と離婚。しばらく音信不通だったが、最近になって実家の鮮魚店にも立ち寄るようになっていた。魚市場から、荷物を発送することも可能だという。さらに、バタコの元夫・充は行方不明になっていた…。手詰まりとなった警察は、ついにバタコを指名手配する。自分が指名手配されたニュースを街頭で見るバタコは、別人のように着飾って雑踏に消えていく…。
林の葬儀が行われ、陽香が何食わぬ顔で受付係をしていた。葬儀には、等々力(長谷川公彦)と茉莉奈(林田岬優)が参列。阿久津は、参列者の芳名帳から強羅の名前を見つける。実は、強羅は等々力の依頼で住愛ホームの林の上司・井上(戸田昌宏)の遺体を、人形のように加工して“保管”していた。過去にも数々の事件の周辺に痕跡を残しているが、どれも直接的な証拠は見つからず、野放しになっている強羅。情報屋として紹介され、以前から知人だという河村は「あれは触れちゃいけない世界の住人」だと言う。
清明(桑名愛斗)を心配する鼓太朗(坂東龍汰)は、朋子(桜井ユキ)の家を訪ねる。怯える清明をなだめて家の中へ入った鼓太朗は、押入れを開けようとする。その時、朋子が帰宅。朋子に圧倒された鼓太朗は、帰るしかなかった。朋子は清明に、留守中に誰も家に入れないようにと釘を刺して「もう少しで終わるから…」と抱きしめる。
プロキシマには「ひかりんご ダメになったので 返品します」というメッセージと、謎の数字が並んでいるメールが届く。誉(南彩加)から連絡を受けた瑞穂は凌介に知らせ、至上の時で合流。謎の数列を見た日野(迫田孝也)が江戸川乱歩の小説にも使われている“ポリュビオスの暗号”だと気付く。凌介と日野が暗号を解いて導き出されたのは、以前光莉を捜しに行った廃墟の住所だった。現地に向かうため店を閉めようと、日野は店内にいた客に声をかける。日野と親しげなその客は、強羅だった。
一星は、凌介たちより先に廃墟に向かっていた。彼は廃墟の中で拘束された光莉を見つけて、抱きしめる。その背後から、陽香が注射器を持って襲い掛かる!一星は光莉をかばって薬物を注射される。力を失いながらも、必死に光莉を逃がす一星。逃げ出した光莉を、駆け付けた凌介たちが発見。日野は廃墟の奥に一星を捜しに行くが、すでに誰もいなかった。
病院に運ばれた光莉は、翌朝目覚め、篤斗に会いに行く。泣きながら抱き合う2人。しかし、2人とも真帆の行方を知らなかった…!
一方、高級サウナにいる茉莉奈。彼女は誰かと、光莉が助かったことや真帆の行方について話している。茉莉奈の話を聞いているのは、瑞穂で――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第15話
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凌介(西島秀俊)は、光莉(原菜乃華)と篤斗(小林優仁)から、一緒に失踪したと思われていた真帆(宮沢りえ)の行方を知らないと聞かされ驚く。子供たちの身に何が起こり、真帆はどこへ消えたのか…!?
瑞穂(芳根京子)は、茉莉奈(林田岬優)と高級サウナにいた。警察が林(深水元基)の葬儀に来たことを話す茉莉奈。2人は、何やら秘密を共有しているようで…。
瑞穂は、一星(佐野勇斗)が行方不明になったことをプロキシマの社員たちに伝える。一星の失踪は報道されておらず、マスコミに情報をリークして情報を集めようとする一同。瑞穂は警察に任せるよう止めるが…。一星の消息はまったく分からず、光莉は不安を募らせていた。そんな中、阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)が光莉の事情聴取をする。光莉が「パパにも全部聞いてほしい」と言い、凌介も立ち会うことに。光莉は、事件発生からの一部始終を語り始める。明かされる数々の謎に、衝撃を受ける凌介。
一方、清明(桑名愛斗)を心配した鼓太朗(坂東龍汰)は、菱田家を訪れるが、そこである人物に襲いかかられ…!?
はたして一星は無事なのか?陽香(生駒里奈)の目的、そして瑞穂の秘密とは――!?光莉の失踪は、家出が発端だった。5月の終わり、真帆が朋子(桜井ユキ)に、篤斗は林の子ではないかと悩みを吐露しているのを聞いてしまった光莉は、何か月も一人で悩んだ末、一星に相談。一星は、光莉の気を晴らそうと、家出シミュレーションに連れ出す。防犯カメラに映らないルートを見つけ出す2人だが、この時は、家出計画を実行する気はなかった。しかし、事件発生の前夜。光莉は、真帆が「明日6時に部屋に行く」と誰かと電話する姿を目撃。真帆は、電話の相手に会うため、パートが遅番だと家族に嘘をついていたのだ。林との不倫関係が続いているのだとショックを受けた光莉は、家出を決意する。
事件当日。光莉は放課後、一星と合流して彼の家に身を隠した。一星に「週末だけ」と釘を刺され、2日後にスマホの電源を入れるが、凌介や友人からのみで、真帆からの連絡は一切なかった。自分の家出をスルーされ、腹を立てた光莉は長期戦に持ち込むことに。翌日には3人の失踪がニュースで取り上げられ、真帆と篤斗も行方不明だと知った光莉は、真帆が篤斗を連れて林の所に逃げたと思い込む。取り乱し思い詰める光莉に、一星は「無理して帰らなくていい」と告げる。一星は家出を隠すために、凌介に接近し、光莉が真帆たちと一緒にいなくなったように偽装していったようだ。光莉の監禁動画を撮って凌介に送り付けたのも、フェイクだった。
だが、年末のある日、事態は急転する。一星の家にいた光莉は、ガスの点検員になりすまして訪ねてきた陽香に襲われ、連れ去られてしまう。陽香は、光莉を棺桶の中に入れて脅し、凌介を告発する動画を撮影。それから約1か月、光莉は陽香に監禁され、血を抜かれていたのだった。
凌介は瑞穂、河村(田中哲司)、日野(迫田孝也)に、光莉が語った失踪の経緯を話す。ずっと一星に騙されていたと知り、怒る河村。しかし、身を挺して光莉を逃がしたことも事実だ。一星を信じて良いのか、意見が分かれる一同。
病室で一緒に食事をとる光莉と篤斗。篤斗は、少し離れて見守る凌介に、苦手な煮物の椎茸と人参を「食べて」と言う。以前と同じように食べてやる凌介に、篤斗が笑顔を見せる。家族の絆を少しずつ取り戻していく凌介だった。
一方、朋子の家を訪れた鼓太朗は、部屋の中にいる清明からの電話を受ける。「助けて」と訴える清明。と、階段の上から襲いかかって来たのは、山田(柿澤勇人)だ!2人はつかみ合いになり、清明もケンカに巻き込まれてしまう。その現場を目撃し、慌てる朋子に、猫おばさん(平田敦子)は逃げるように進言して…。
その頃、強羅(上島竜兵)は、加工された映像を吟味していた。それは、林が殺害される瞬間を撮ったドライブレコーダーの映像。林の首をナイフで切る人物は、凌介、河村、日野、瑞穂、一星、茉莉奈…。どれが本物なのか分からないディープフェイク映像だ。強羅のいる場所は、凌介と同じ団地の一室で…。
阿久津と落合は、一星の失踪についてプロキシマの社員たちから話を聞く。光莉の証言をもとに作った似顔絵に反応する一同。陽香は、一星のストーカーだった…!
亀田運輸に、朋子からクレーム電話がかかってくる。彼女は、鼓太朗が勝手に家に上がり込んで清明にケガをさせたと訴えていた。凌介は、瑞穂、鼓太朗とともに朋子を訪ね、謝罪。凌介は朋子に、押入れを見せてほしいと頼む。すると、隠し事はナシにしようと、朋子はある動画を突きつける。その動画には、凌介の家のポストに『それでも、探しますか?』と書かれた真帆の不倫を告発するビラを投函する人物の姿が映っていた。その人物は、瑞穂で――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第16話
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凌介(西島秀俊)の家のポストに「それでも探しますか?」と真帆(宮沢りえ)の不倫を告発するビラを入れたのは、瑞穂(芳根京子)だった。凌介が説明を求めると、瑞穂はその真相を語り始め…。
阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)はプロキシマの社員たちから、陽香(生駒里奈)が一星(佐野勇斗)のオンラインサロンのメンバーだという情報を得る。陽香はサロンで、“高場花”という名の看護師になりすましていた。その写真を見て、光莉(原菜乃華)は、自分を監禁していた犯人だと証言。凌介もその女の顔にひっかかり…。
一方、朋子(桜井ユキ)と山田(柿澤勇人)は、ある人物から危険な計画を依頼される。
週刊追求では河村(田中哲司)らが、3つの事件の容疑者、バタコ(香里奈)・陽香・林(深水元基)が結託していた仮説を立てる。しかし、主導権を握れそうな人物がいない。この“同時誘拐”の首謀者は一体誰だったのか…?そんな中、真帆が失踪前夜にかけていた電話について、驚きの新事実を知らされる凌介。その事実から凌介は、意外な推理を展開して、一同を驚かせる。
またもや見つかる、真帆生存の痕跡。判明する一星の安否。野放しになった危険人物たちが、新たな牙をむき始める中、怒濤の逮捕劇へと物語は加速する――!瑞穂が真帆の不倫を告発したのは、林に対する怒りからだった。真帆と林の密会写真をネット上で発見し、疑惑の目を向けていた頃、林が凌介に冷たく接しているのを病室の外で立ち聞きし、林を信頼する凌介の目を覚まさせたかったのだ。間違った方法だったと謝る瑞穂だが、凌介はすんなりとは受け入れられない。しかし、光莉が瑞穂に感謝している姿を見て、今まで支えてくれた瑞穂を改めて信じる凌介。
陽香が事件当日に人違いしてきた女だと気づいた凌介。その頃から陽香は事件を計画・実行していたのか?そして、陽香に個人情報を使われていた本物の “高場花”は、数か月前から陽香に脅され、薬品や医療器具を横流ししていたと、河村に告白する。
篤斗の病室へ向かう凌介と光莉をつけていた強羅(上島竜兵)。しかし、2人に近付こうとしたその時、猫おばさん(平田敦子)が現れる。猫おばさんは、強羅が刃物を隠し持っていることを見抜き、追い払う。
光莉が通っていた美容室から予約確認の電話が入る。しかし、光莉は予約をした覚えがなかった。光莉が美容室に行く時はいつも真帆が予約を取っていた。真帆が予約してくれたのではないかと言う光莉。2人は、真帆の無事に希望を募らせる。
一方、安否不明だった一星は、陽香の家の浴室に監禁され、ペット用の見守りカメラで監視されていた。与えられた食事にも手を付けず衰弱していく一星…。
かがやきの世界に追われるぷろびん(柄本時生)は、至上の時に駆け込み、動画を投稿しようとする。店内には客のフリをしていた信者たちがいたが、間一髪のタイミングでPCを受け取った日野(迫田孝也)が動画投稿に成功。その動画は、かがやきの世界の教祖(相築あきこ)と信者らが2つの遺体らしきものを掘り返している映像だった。
河村からの情報提供を受け、警察は陽香を特定。阿久津と落合は葬儀場へ乗り込み、激しい格闘の末、陽香を逮捕する。
凌介は、篤斗と病院の中庭でサッカーをする。光莉が2人を見守り、苦手ながらも頑張ろうとする凌介に声をかけたのは山田だった。バタコに弱みを握られ、篤斗を拉致するよう脅迫された山田と朋子が、やって来たのだ。異変を察知し、篤斗を助けようとした凌介の首に、吹き矢が刺さる。吹き矢を放ったのは、バタコ。倒れた凌介に、篤斗が「パパ…!」と呼びかける。凌介はバタコの足にしがみつき「篤斗は俺の息子だ!」と必死にバタコを止める。そこに警官が駆け付け、取り押さえられるバタコ。凌介は吹き矢に塗られたフグの毒で意識を失うものの軽症で済み、篤斗はついに、事件について話すことを決心する。
一方その頃、かがやきの世界に警察が突入。施設内では教祖が、待っていた。その傍らには、2つの棺。片方には、充(前野朋哉)の遺体。もう1人の遺体は一体誰なのか――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第17話
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凌介(西島秀俊)が篤斗(小林優仁)を守り、ようやく逮捕されたバタコ(香里奈)。取調べが始まり、かがやきの世界で発見された充(前野朋哉)ともう一人の遺体の身元が判明する…!
阿久津(渋川清彦)が篤斗から話を聞くことになり、瑞穂(芳根京子)と光莉(原菜乃華)が立ち会う。しかし、篤斗は「俺、パパの子じゃないの?」と、自分が凌介の実の子ではないのかと不安を覚えている様子。その原因は自分にあると落ち込む光莉を、瑞穂が励ます。凌介は、篤斗の不安をどう取り除くのか?
一方、バタコ逮捕で、篤斗が証言し始めることに危機感を募らせる朋子(桜井ユキ)は、ある行動に出る。それを清明(桑名愛斗)が目撃していて…。
阿久津と落合(吉田健悟)は、かがやきの世界の教祖(相築あきこ)に事情聴取。団体の意外な実態が明らかになるが、当のバタコはまともに話そうとせず、取調べは難航。バタコは、まだ篤斗のことをあきらめていないようだった。そんな中、今まで何も描けなかった篤斗が描き始めたのは、男が女性2人を座らせ刃物をかざしている絵。フラッシュバックしていた凌介が真帆(宮沢りえ)と光莉を殺す場面のようだ。篤斗が語った、バタコとの恐怖の監禁生活と洗脳の一部始終とは!?
陽香(生駒里奈)に監禁されていた一星(佐野勇斗)の安否と過去が明らかに!複雑に絡み合った事件のピースが、いよいよ揃い始める…!!かがやきの世界で発見された遺体の身元は、充と充の母・昭子だった。しかし、バタコは篤斗以外の話には、まともに取り合わない。
一方、河村(田中哲司)は真帆が美容院の予約をした県内の公衆電話周辺を取材するが、そこは人気のない高架下で、手がかりは掴めなかった。
凌介は、篤斗の不安を取り除こうと、サッカーに誘う。ボールがひとつひとつ傷や印をつけながら、自分のボールになっていくように、10年間、毎日思い出を積み重ねて自分は篤斗の父親になったのだと話す凌介。篤斗もその言葉に安心し、父と子の絆は再生される。
篤斗が語ったバタコとの監禁生活は壮絶なものだった。誘拐当日、バタコは逃げ出そうとする篤斗に息子・圭樹(村上秋峨)の冷凍遺体を見せ恐怖で支配すると、何度も「今までの家族は偽物」と刷り込んだ。夜の山中でかがやきの世界の信者を使って、“凌介”が“真帆と光莉”を殺す場面を見せ、ショッキングな殺害シーンを目の当たりにした篤斗を「優しいパパは全部嘘」「私が本当のお母さん」と洗脳。家に凌介の遺影を飾り、葬儀まであげていた。しかし、凌介が会見などでテレビに出ていたため、かがやきの世界の施設に移し、情報を遮断。食事を届けていたのだ。
かがやきの世界の実態はただのマルチ商法で、信者たちに妄信的に貢がせるため、反対する家族や友人を“影”と名付け、縁切りさせていた。その手法に凶暴性はなく、寸劇や人形を土に埋めるなどの“フリ”に留められていた。しかし、バタコはそれを充と元姑に実行していたのだ。
そんな中、陽香の家から脱出した一星が、街で倒れて病院に運ばれた。凌介、瑞穂、光莉が駆け付けると、一星は元気な姿で迎える。一星の病室には、プロキシマの社員も訪れる。さらに、頭から血を流しながら、すみれ(須藤理彩)が現れる。驚く一同に、あわてて階段で転んだだけだと言うすみれ。母の手料理を食べた一星は、涙する。その頃、病院のロビーでは、阿久津と落合が強羅(上島竜兵)と遭遇。阿久津は、強羅に疑惑の目を向ける。
一星は、至上の時に集まった凌介、瑞穂、河村、日野(迫田孝也)に謝罪。凌介は、篤斗が病室に知らない男が来たと話していたことを明かす。篤斗は、その男に「お父さんがやったの、見た? 逆らうと殺されちゃうよ」とささやかれたと証言。その男こそ、すべての事件を操る真犯人ではないのか? あるいは、その男が真帆の計画の協力者かもしれない――。
瑞穂は金城(青木瞭)から、一星に確認してほしいことがあると頼まれた。金城は、SNSで陽香の高校時代の同級生らしき人物による投稿を見つけていた。その投稿は、“今でも付き合ってると思ってた”というつぶやきと、一星と陽香が制服姿で仲良くハートマークを作っている2ショット写真。瑞穂に問い詰められた一星は、陽香との関係を告白する。
6年前、高校生だった一星は駅のホームで電車に飛び込もうとした陽香を助けた。陽香は、学校で激しいいじめを受けていた。死にたいと訴える陽香に、一星は「俺が王子様になる。君はシンデレラね」と言い、イメチェンした陽香は一星と恋人のフリをして登校。イケメンで進学校に通う完璧男子を彼氏にしたと、陽香は周囲から羨望のまなざしで見られるようになり、いじめもなくなった。その後も、陽香は一星を“救世主さま”と崇め、一方的に彼を陰から支援。光莉が一星の家に転がり込んだと知ると、一星を助けるために光莉を拉致監禁した、と語る陽香。そして一星は、自分がした人助けが裏目に出たとは思いたくなくて、陽香のことは誰にも言えなかったと瑞穂に打ち明ける。後悔している様子の一星だが、光莉からの電話を無視して…。
瑞穂から、一星と陽香の関係を聞かされた凌介は、光莉を心配する。その時、ふと瑞穂がいつも聴いているカセットテープについて尋ねる。テープの中身は、瑞穂の姉の落語だった。いつも落ち込んだ瑞穂を笑わせてくれる姉の落語に励まされ、嫌なことがあると聴いているのだという。姉は落語家になったのかという凌介の問いに、瑞穂は答える。
「姉は、殺されました」
その頃、篤斗の病室には、鼓太朗(坂東龍汰)が「お届け物です」と、大きな箱を運び込んでいて――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第18話
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瑞穂(芳根京子)から、姉が殺された過去があると知らされた凌介(西島秀俊)。瑞穂は凌介に協力していた訳を話し…。
篤斗(小林優仁)の病室に大きな段ボールを運んできた鼓太朗(坂東龍汰)。危険を察知した篤斗がナースコールを押そうとすると、その手を強く握って止め、箱を開ける…!はたして中身は…!?SNSで一星(佐野勇斗)と陽香(生駒里奈)の高校時代の写真が拡散され、一星へのバッシングが高まる。光莉(原菜乃華)がいくら連絡しても、一星は音信不通だった。不安になった光莉は、すみれ(須藤理彩)の定食屋を訪ねるが、一星はちょうど出て行ったばかりだった。すみれは光莉に、一星から託された封筒を渡す。中身は凌介が書庫にしているトランクルームの鍵。それは、光莉がある目的で一星に取ってきて欲しいと頼んだものだった。
一方、団地の物陰には、相良家をじっと見つめる強羅(上島竜兵)の姿が。そこに現れた河村(田中哲司)は、強羅を牽制すると金を渡し、ある人物の調査を依頼して…。
真帆(宮沢りえ)を捜す手がかりを見つけようとホームビデオを見返すと、凌介も忘れていたバタコ(香里奈)と真帆の思いがけない関係が浮かび上がり…!?
ついに、バタコが篤斗を誘拐した理由が明らかに!
さらに、ある人物が真相を語り、逮捕される!!
そして突然、姿を消す仲間とは――!?鼓太朗が篤斗の病室に届けた箱には、清明(桑名愛斗)が入っていた。清明は篤斗に謝り、母・朋子(桜井ユキ)のために“あの日のこと”は黙っていて欲しいと懇願する。事件当日、2人と朋子の間に、何があったのか…?
凌介のトランクルームの鍵を一星が持っていたのは、光莉に頼まれ盗んだからだった。光莉は、家出の当日、生活費を一星に払ってもらうのが申し訳ないと、凌介の蔵書を売って家出資金にしようと思いつく。一星に凌介の鞄の外ポケットから鍵を取ってきて欲しいと頼み、一星が実行したようだ。凌介がトランクルームを確認すると、大切な蔵書が売られていた。その行方を追跡すると意外な事実が発覚。凌介の本を古本屋に発送したのは、陽香だった!本が売られたのは11月。ストーカーの陽香が光莉を拉致するより、1か月以上前のことだった。いつから一星は、陽香とグルだったのか?問い詰めると、一星は吹っ切れたように、凌介を陥れる策略を仕組んだのはすべて自分だと告白する。
家出当日。陽香は、駅でわざと凌介に接触し、鞄の外ポケットから鍵を盗んだ。その様子をホームで撮影していたのは、一星だ。後にこの時の写真は、陽香によって“不倫疑惑写真”として流出し、亀田運輸の会見も大荒れとなる。事件発生の当日から、陽香は一星の指示で動いていたのだ。
陽香が、新居の建築現場に光莉のローファーを埋め、その情報をネットに流出。一星は、炎上に悩む凌介の前に登場し、手を差し伸べることで自分を信用させたという。陽香に光莉のスマホを預け、「たすけて」のメールを送らせた後、群馬のトンネルに置かせた。
光莉の監禁動画は、陽香がトランクルームを血だらけに装飾し、そこへ箱に入れた光莉を2人で運んで撮影した。その動画に音声や窓の画像を合成して、群馬の廃墟に偽装し、凌介たちや警察を誘導して翻弄。トランクルームの椅子を特定して、警察に報告したのも、わざと凌介に嫌疑を向けるためだった。
陽香が光莉を拉致して痛めつけたのも、一星の指示。刺激が欲しくなり、どんどん過激になっていったという。一星は、凌介の家で『かくれんぼ』のホームビデオを盗み、陽香がそのビデオから取った真帆の笑顔写真を新居に貼り、光莉の血をまいた。一星が陽香に捕まって監禁されていたのも、自作自演だった。一星は陽香を手足のように使いながら、凌介たちを翻弄していたのだ。
怒りに震える凌介が訳を聞くと、一星はゲームとして楽しんでいただけだと答える。最初は光莉を助けたい思いで偽装誘拐を計画したものの、自分の切るカードに世の中が反応して右往左往するのが面白くなっていった。「これから本当の勝負が始まるんですよ」と、不気味な予告をする一星。「真帆はどこだ!」と迫る凌介に、一星は何も答えない。まもなく、一星は逮捕される。
凌介は、光莉、篤斗とともに真帆を捜す決意をする。手がかりをつかむために3人がホームビデオを見返すと、真帆が光莉を出産した時の映像に赤ちゃんを抱くバタコが映っていた――!バタコは17年前、真帆と同じ日に同じ病院で圭樹を出産していたのだった。
阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)は、取調べでバタコに17年前の事実を突き付ける。それでもバタコは、篤斗が自分の子だと信じて疑わない。
バタコの息子・圭樹はサッカー教室で10番のエースナンバーを取ることを目標に頑張っていた。しかし、バタコは充(前野朋哉)の母・昭子から、勉強のためにサッカーを辞めさせるようにと命じられる。サッカーがやりたいという圭樹の意志を尊重するバタコ。だが、圭樹は、サッカー教室のスタメンテストを受けるために塾を抜け出し、その途中、彼は交通事故に遭って死んでしまった。姑に「人殺し」と責められるバタコ。激しいショックを受けた彼女は息子の死を受け入れられないまま、年月が流れる。
ある日、サッカー教室をながめていたバタコは、スタメンが発表されて10番をもらった篤斗を見かけた。嬉しそうにはしゃぐ篤斗の姿に、圭樹を重ねるバタコ。篤斗を迎えに来た真帆を見て、同じ日に出産した隣のベッドの女性だと気付き、完全な勘違いが始まる。
篤斗と圭樹は病院で取り違えられ、篤斗こそが自分の子なのだ、と。
凌介は鼓太朗から、清明に助けを求められたことを打ち明ける。駆けつけた鼓太朗に、清明は朋子が押入れのふすまを拭いている動画を見せた。ふすまには、赤い文字が書かれていたようで…。清明は鼓太朗に、篤斗と会わせてほしいと懇願。鼓太朗は、清明を段ボールに入れて篤斗の病室まで運んだのだ。
さらに、鼓太朗は凌介に、失踪当日に赤い傘を持った人物と歩く篤斗の映像を見せる。それは他社の配送車のドライブレコーダーで録画されたもので、赤い傘を持つ人物は、朋子だった…!凌介は、家に残してきた光莉と篤斗が朋子に襲われるのではないかと心配になる。その頃、相良家の鍵を使って、留守番をしていた光莉と篤斗の前に、2人組が現れ…!?
一方、河村は、強羅に依頼した情報から、街の裏路地にいる占い師に会いに行く。その占い師は、猫おばさん(平田敦子)だった。河村が、何年か前に瑞穂が来たことがあるかと尋ねると、猫おばさんは3年前の秋に、紹介者に連れられて2人で来たと答える。当時の台帳に記された、瑞穂の名前。その下には…『相良真帆』。
瑞穂は真帆と以前からの知り合いで、一緒に占いに来ていたのだ…!
しかし、瑞穂は昨夜から音信不通。姿を消したのか…!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第19話
-
凌介(西島秀俊)は河村(田中哲司)から、瑞穂(芳根京子)が真帆(宮沢りえ)と一緒に占いに行っていたことを聞かされる。河村の情報では、瑞穂は3年ほど前に、真帆が勤めるスーパーの常連客だったという。瑞穂が隠していた真帆との仲。2人の接近は、ただの偶然だったのか、それとも…?凌介が確かめようとするも、誰も瑞穂と連絡が取れない。
そんな中、あるSNSが投稿される。真犯人が書いたもののようで、それについて一人で調べているという河村。両角(長田成哉)は、さすがに河村の様子がおかしいと感じていた。
すみれ(須藤理彩)を心配する光莉(原菜乃華)と金城(青木瞭)は、定食屋を訪ねる。すみれは、一星(佐野勇斗)が罪を犯したことを受け入れなければならないと苦しんでいた。そこへぷろびん(柄本時生)が突撃し、ある違和感に気づいた光莉。凌介とともに一星と直接話をさせてほしいと阿久津(渋川清彦)にかけ合う。取調べをのらりくらりとかわし、核心を話さない一星だが…。
一方、凌介は追い詰められた朋子(桜井ユキ)を説き伏せ、朋子はようやく真実を話し始める。朋子と清明(桑名愛斗)、そして山田(柿澤勇人)は、一体何を隠していたのか?事件当日、バタコ(香里奈)はどのように誘拐を実行したのか?そのすべてが明らかに…!
いよいよ、事件を操ってきた“真犯人”の影が浮き彫りに!!それは、一体誰なのか!?凌介(西島秀俊)の帰りを待っていた光莉と篤斗(小林優仁)の前に現れたのは、スペアキーを作って侵入してきた朋子と山田だった。2人は、山田の家へ行こうと言い出す。身の危険を感じ110番する光莉の電話を奪い、篤斗は切る。そこへ、凌介と鼓太朗(坂東龍汰)が清明とともに駆け込んで来た。清明に止められ、凌介に説得され、やっと真実を話し始める朋子。
事の発端は、篤斗が10番をもらったことだった。嫉妬した上級生からの嫌がらせが始まったのだ。そして、それを目撃したバタコは、“我が子の奪還”つまり篤斗の誘拐を決意した。事件当日、清明は上級生に命じられ、学校で篤斗のユニフォームを盗み、サッカー教室へ持って行った。上級生たちはそのユニフォームをズタズタに切ったのだが、山田が発見した時には、清明がやったと説明。山田は朋子に連絡し、呼び出した。詳しい事情を知らない朋子は、ユニフォームを探す篤斗と遭遇し、サッカー教室に一緒に向かうことに。ドライブレコーダーに映されたのは、この時の姿だった。
サッカー教室で切り刻まれた自分のユニフォームを見て、それを清明がやったと勘違いし、ショックで飛び出して行く篤斗。雨の中、歩いていると、バタコが声をかける。
「10番のユニフォーム、持ってるよ。あげる」
その言葉に、篤斗は、バタコの車に乗ってしまったのだ。
ほどなくして、世間は炊飯器失踪事件で盛り上がり、朋子も山田もいじめのこと、篤斗を追わなかったことを言うに言えなくなる。追い詰められた山田は、篤斗が落としていったサッカーボールを持っているのが怖くなり、犯人の仕業に見せかけようと、相良家に蹴り込んだのだ。尚も疑惑の目を向ける凌介に、真帆に憧れ、真帆になりたいと思っていたと告白する朋子。羨ましい気持ちと同時に、真帆が大好きで、凌介の力になりたいとも本気で思っていた。
菱田家の押し入れには、篤斗のユニフォームと傘が。そして、その襖には、文字を消した赤い跡。朋子は、真帆の不倫を凌介に伝えた直後から、真犯人に脅されていた。清明が「ハナシタラコロス」と脅された日、帰宅すると襖一面に赤い文字で大きく書かれていた。
「しゃべりすぎだ」
朋子はずっと、脅されていたのだ。彼女が真犯人に協力していたのは2つ。ひとつは、林(深水元基)殺害の凶器を相良家に置くこと。もうひとつは、ホームビデオを盗むことだった。ビデオは何に使われたのか?真犯人が一星なら、なぜ自分が盗んだテープも一緒に返さなかったのか…?疑問が残る凌介。
一方、一星が真犯人ではないと確信した光莉は、隙を突いて一人で取調室に入り、ドアをふさぐ。取調室で2人きりになった光莉と一星。光莉は、一星を信じているとまっすぐに伝え、一星はついに真実を語り始める。
家出当日。一星が光莉を家に連れて帰ってまもなく、陽香(生駒里奈)が訪ねてきた。陽香はなぜか家出計画を知っていて、手伝わせてほしいと言い出す。さもなければ光莉を殺すと脅された一星は、仕方なく陽香を計画に加えた。しばらくして、ぷろびんのせいで炎上しプロキシマに嫌がらせの手紙が殺到。その中に、真犯人からの脅迫文が紛れ込んでいた。一星が光莉を匿っているのを知っていて、指示に従わなければ、すみれを狙うという内容だった。一星は、真犯人からの指示に従い、陽香の協力のもと、光莉の監禁動画を撮って亀田運輸に送ったり、椅子の特定や告発動画で凌介が犯人と思われるように仕向けたり、ビデオから取り込んだ真帆の写真を貼り、光莉の血を新居に撒くなどの凶行に及んだのだ。
その一方で、一星は真犯人を突き止めようと、水面下で動いていた。林を追跡し、真犯人か見極めるため、凌介に偽の呼び出しメールを送って、凌介と林を対面させた。しかし、確信は得られぬまま、林は逃亡。林が殺害された後も脅迫は続き、一星も真犯人が誰なのか、分からなくなってしまったという。
そんな中、すみれの店でボヤ騒ぎが。真犯人の仕業と直感した一星は、金城にすみれを頼み、拉致に見せかけ陽香に光莉を保護してもらうことにした。だが、予想以上に陽香が暴走したため、自分が陽香に捕まる代わりに、やっと光莉を解放できたのだ。
陽香が逮捕された直後、彼女の家で拘束されていた一星の前に現れたのは、強羅(上島竜兵)だった。強羅は一星を解放し、『全ての罪を背負え』と書かれた真犯人からの脅迫状を渡す。その直後、すみれが病院で負傷。一星は指示通り、自分が犯人であるかのように罪を告白したのだ。一星は阿久津に、真犯人は自分に罪を着せるための決定的な証拠を出すはずだと告げる。予想通り、一星が林の首を切るディープフェイク映像がネットで拡散される。
至上の時に、河村が茉莉奈(林田岬優)を連れてくる。茉莉奈は、ためらいながらも瑞穂との関係を打ち明ける。
瑞穂は茉莉奈と初めて会った日、自分の姉と林が婚約していたことを告白。「しちはごじゅうろく」は、林が瑞穂をからかっていた言葉だった。しかし2010年冬、瑞穂の姉・凪沙(入山法子)は林との結婚式の3か月前に自殺した。瑞穂は姉の死の理由を調べ、ひどい噂が流れていることを知る。凪沙は反社会勢力とつながって美人局をしている風俗嬢で、それが職場と林にバレて婚約破棄されたというのだ。しかし、それは林の策略による事実無根のデマだった。林は真帆と一夜を共にした後、凪沙から真帆に乗り換えたいと考えるようになり、凪沙と別れるため、強羅に別れさせ屋を依頼したのだ。
瑞穂は別れさせ屋の金輪(塙宣之)までたどり着くが、相手にされない。そして、林への殺意を募らせていった…。
この話を聞き、茉莉奈は林を見捨てた。そして、林殺害が判明した直後、茉莉奈は瑞穂からの電話を受ける。瑞穂は、犯人は自分ではないと否定したが…。
茉莉奈の証言に、凌介と日野は戸惑う。河村は、自分の手で真実を明らかにすると息巻いて、至上の時を後にする。
凌介は、河村が1人で調べている例のSNSの投稿を日野に見せる。原稿用紙に、事件にまつわる小説が手書きで綴られ、『第一幕』、『第二幕』、『最終幕』と順にアップされている。その筆跡が瑞穂の文字に似ていると気付く凌介。さらに、失踪当日の10月15日、瑞穂は会社を早退していた…。凌介と日野は、河村を追う。
河村がやってきたのは、凌介たちが通った大学の旧講堂。そこは、真帆が好きな場所でもあった。そこに現れたのは…瑞穂。対峙する河村と瑞穂を、陰から見つめる凌介と日野。瑞穂は河村に告げる。
「この物語、終わらせましょう」
すべてを操ってきた“真犯人”は、誰なのか!?そして、その動機とは―――!?
引用:「真犯人フラグ」公式サイト
- 第20話
-
凌介(西島秀俊)は日野(迫田孝也)とともに、対峙する瑞穂(芳根京子)と河村(田中哲司)を見つめていた。河村は瑞穂に、事件との関わりを話すようにと迫る。
瑞穂は、真帆(宮沢りえ)に接近した理由を話し始める。姉が林(深水元基)に裏切られて死んだことや、真帆と3年前から知り合いだったことをなぜ黙っていたのかと瑞穂を問い詰める河村。彼女は確かに、林に殺意を抱いていた。なぜ林を殺したのかと聞かれた瑞穂は――!?
拘留中の一星(佐野勇斗)は阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)から、SNSに投稿された例の小説について聞かれる。それは自分の“切り札”だと答える一星。小説には真犯人しか知り得ない事実も書かれているが、妄想なのか真実なのか…。
ついに“真犯人”が明らかに!!それは、信頼した部下なのか、支えてくれた友なのか、愛する妻なのか?それとも…!?
すべての謎が明かされ、最後に凌介が打つ、終止符とはーー!?河村から、真帆との関係、林殺害について問い詰められた瑞穂は、2人に復讐するつもりだったと告白。去年の7月、林の婚約話を知り、すべてを婚約者に暴露し縁談を壊そうと尾行していた瑞穂。しかし、ホテルで林と一緒にいたのは真帆だった。瑞穂はその場で、2人の写真を撮る。林を破滅させるため、この写真をビラだけではなく、ネットに流したのは瑞穂だった。長年、復讐の機会をうかがっていた瑞穂だが、なかなか実行に移せなかったのには、訳があった。真帆に接近した矢先、凌介が上司として職場に異動してきたのだ。何も知らず幸せそうな上司。凌介に毎日笑顔を向けられることで、決心が揺らいでいく。凌介のおかげで、一線を越えずにすんだという瑞穂。そして、河村になぜここに来たのかと問い詰める。というのも、瑞穂はあの小説を一星から託されていたのだ。
真犯人から罪をかぶるよう指示された一星は、最後の悪あがきで、凌介、瑞穂、河村、日野のパソコンからデータを抜き取って調べた結果、炊飯器失踪事件の小説のデータを、河村のパソコンから発見した。一星は、瑞穂にそれらのデータが入ったUSBを託した。瑞穂は小説を原稿用紙に書き写してネットに投稿することで、作者であろう河村に揺さぶりをかけたのだった。
瑞穂に問い詰められた河村は、小説は真犯人を名乗る人物が「週刊追求で連載してくれ」と送ってきたと否定。一緒に真犯人を突き止めよう、と瑞穂に近づく河村…。その時、凌介が2人の前に姿を見せる。「これを書いたのは、お前だろ」と河村に告げる凌介。彼は小説の“第一幕”を読んだ時、“黝い(あおぐろい)”という色の表現に難読漢字を使う河村の文章の癖が出ていることに気付いていた。河村は観念して、自分がしたことを語り始める。
学生時代から真帆が好きだった河村は、彼女を手に入れたいと願っていた。プリペイド携帯を事前に送り、誰にもバレないように準備をして真帆を呼び出した河村は、事件当日、彼女を“眠らせて隠れ家に連れていった”。それから至上の時に行き、酒に睡眠薬を入れて凌介を眠らせ、証拠隠滅作業を行った。その日、光莉(原菜乃華)と篤斗(小林優仁)も失踪。それを知った河村は、3人一緒に失踪したと思われていた方が好都合だと考えた。
そんな中、3人が何者かに誘拐されたと主張する一星が現れる。一星の周辺を調査し、光莉が彼のもとにいると察した河村は、一星に脅迫状を送り、操っていったのだ。一星が勝手に光莉を解放した際には、強羅(上島竜兵)にすみれ(須藤理彩)を襲わせ、再び支配下に置いた。
一方、篤斗の失踪に関しても調べていた河村。サッカー教室の飛び出し注意看板から、篤斗を誘拐したのがバタコ(香里奈)だと突き止め、かがやきの世界の教祖(相築あきこ)と接触。教祖から、バタコの情報や洗脳の手口を聞き出し、バタコに篤斗を帰させるように取引した。その後、解放された篤斗の病室に行き、バタコの洗脳を強め、凌介が犯人と思い込むように「お父さんがやったの見た?」とささやいたのだ。それと同時に、朋子(桜井ユキ)も脅迫。不倫の相談をするなど、想像以上に真帆に信頼されている朋子。河村は、真帆が彼女に自分とのことも話しているかもしれないと思い、清明(桑名愛斗)を人質にして口止めをした。
そして、林を殺害したのも、河村だった。2010年、偶然にも張り込み中に真帆と林の不倫の現場に居合わせた河村は、部屋へ入る2人の写真を撮影。その写真をネタに、林を真帆の財布を入れたコインロッカーに誘導。罪を着せようと追い詰めた。河村の罠とは知らず、林は河村に無実を訴えてきた。河村は、林を助けるフリをしてロッジに連れて行った後、取材依頼メールを送らせ、洗車機に誘導して刺殺した。
動機を聞く凌介に、「お前だよ」と答える河村。作家としての才能があったにもかかわらず小説を書くことをやめ、さらには真帆と結婚した凌介。自分が欲しいものを、なんの苦労も代償もなく手に入れていく凌介が妬ましく、圧倒的な敗北感を味わってきたのだ。この事件が発生し、最高のノンフィクション小説を書いてやろうと思い立った河村。物語をドラマチックなものにするため、主人公である凌介を痛めつけては、折れないように自ら助けていたという。「真帆に会わせろ」と言う凌介に、ミスリードに気づいたかと問う河村。悪い予感がよぎる凌介は、真帆との思い出の席へ向かう。河村は真帆とのやりとりを録音したボイスレコーダーを再生する。
事件当日。週刊追求の資料室に真帆を呼び出した河村は、林との不倫が続いていたのかと問い詰める。真帆は、林との関係は一度きりだと弁明、DNA鑑定をお願いしただけだと言う。河村は黙っている代わりに「今だけ俺のものになってほしい」と迫った。しかし真帆は拒絶し、凌介と子供たちにすべてを打ち明けると告げる。強く家族を愛し、信じている真帆の姿に殺意が込み上げ、彼女の首を力一杯絞めた――。
凌介の目の前には、棺。ゆっくりと開けると…真帆は棺の中で、美しいまま永遠の眠りについていた…。河村は、強羅のつてで真帆の遺体にエンバーミング加工を施していたのだ。
日野が河村にアイスピックを突きつける。真帆が生きていた痕跡について問いただすと、流星群の写真や美容室の予約は真帆の手帳からの情報で行い、電話の声は、朋子が盗んだビデオテープから合成して作ったと話す河村。生きていると希望を持たせた方が、絶望が際立つからだ。凌介を痛めつけては助けてきた河村は、自分の存在価値と、自分の小説を認めてほしいだけで、結局凌介のことが大好きなんだと言い当てる日野。しかし河村は、日野からアイスピックを奪い、事もなげに日野の足を刺すと、そのアイスピックを凌介の方へ投げ、挑発する。
しかし、凌介は河村を意にも介さず、真帆に語りかける。光莉と篤斗とのなんでもない日常を小説に書いて真帆に捧げる、と。凌介と真帆の間に自分が入る余地がないと悟った河村は、アイスピックで凌介に襲いかかる。が、凌介はその手を掴み、「子供たちを守り、小説を書き上げるまで、絶対に折れない」と宣言。その強い眼差しに、河村は崩れ落ちる。
阿久津と落合が駆け付け、河村を逮捕。実は、それまでの一部始終を、太田黒(正名僕蔵)から情報を得、凌介を追っていたぷろびん(柄本時生)が生配信。警察は、河村の自白を確認していたのだ。
炊飯器失踪事件の顛末はSNSで騒がれるものの、やがて沈静化していく。情状酌量で保釈された一星は、裁判で陽香(生駒里奈)を呪縛から解き、光莉とプロキシマの社員たちに迎えられる。瑞穂は、やっと「好きです」と告白した鼓太朗(坂東龍汰)をあっさり振るが、あの小説を貼り、投稿するなど協力してくれたことに感謝する。
一方、至上の時では、たまる(椿鬼奴)が日野の妻だということに驚く瑞穂。たまるに促され、雫石(小松利昌)が凌介に謝罪。高校時代の彼女がバイトの先輩だった凌介を好きになり、逆恨みしていたのだ。その帰り道。大阪の本社に異動し、実家に帰ることにした瑞穂は、凌介への思いを断ち切り、去っていく…。
凌介は、子供たちと新居での生活を始める。書斎の机の上には、小説の原稿用紙。
―――僕たちは、これからの未来を…。
真帆と共に生きてゆく。引用:「真犯人フラグ」公式サイト
真犯人フラグ|考察と感想
真犯人考察ランキング
ドラマ「真犯人フラグ」は、第1話から最終回まで登場人物全員が”怪しい”です。
被害者と思われている人物が嘘を言っていたり、裏の顔があったり、とんでもない行動に出たりして、いったい誰が真犯人なのか見れば見るほど謎が深まります。
「真犯人フラグ」は実際にドラマ内で真犯人の考察が行われており、登場人物たちもそれぞれ翻弄されます。
真相編が始まってからの【公式】”みんなの真犯人フラグ(考察ランキング)”をご紹介します。
- 日野渉…19%
- 橘一星…17%
- 相良真帆…14%
これに続き、川村敏夫と二宮瑞穂が僅差で迫っています。
”真犯人は意外な人物”であると考察されていることから、ドラマ内で過激な行動をとる登場人物は真犯人ではないと思われているようです。
主人公の相良凌介は11位にランクイン。
過激な行動や怪しげな影が印書的な3人の登場人物、菱田朋子は6位・本木陽香は9位・木幡由美(バタコさん)は13位になっています。
しかし、主演の西島秀俊さんはさらにもう一ひねりした真犯人がいるはずと答えています。
真犯人フラグ
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真犯人フラグ|キャラ別謎まとめ
ドラマ「真犯人フラグ」では、特に謎の多い人物・不可解な行動をとるキャラの謎についても総まとめしています。
菱田朋子
主人公・相良凌介一家の住む団地の2階下に住むシングルマザーで整体師の菱田朋子。
妻・真帆とはずっと仲が良いママ友で、息子同士も同い年・サッカー教室で仲が良いはずでした。
涼介の家族失踪後も何かと涼介の味方になっていると思いきや、親切を通り越したサービス精神を持ち込んできます。
ご飯の準備から始まって、”必殺!コロコロ攻撃”・”カイロプラクティック銃狙い撃ち”。
”有無を言わさないパワープレー朋子”とも呼ばれ、自分の都合の悪い隠しごとを知っている相手には”し~”と口止めする空恐ろしさを持っています。
謎ポイントは、主に以下の5つです。
- ドラレコ映像に映りこんでいる、真帆の赤い傘を持つ女?
- サッカー教室の山田と怪しい関係にある
- 涼介の自宅の合鍵を持っていて(真帆と交換したと言っている)、勝手に自宅に上がり込む
- 写真を手にすると、足つぼマッサージで心臓の部分を押している
- 押入れに失踪した息子・篤斗にかかわる重要な秘密を隠していて、自分の息子が発見すると”話したら殺す”と脅迫?
しかしまだまだ明らかにならない謎が多く、朋子は”怪しすぎるご近所さん”として存在しています。
林洋一
主人公・相良凌介の新居となるはずの自宅建築の「住愛ホーム」担当営業マンだが、妻・真帆との間に何やら親密な関係があるらしい上、実は大学時代の後輩だったという人物です。
陰では大手建材会社の令嬢と婚約関係にあり、なにやら不審な動きをしてばかりいます。
一見さわやかな好青年に見えて、実は秘密が多いキャラクターです。
謎ポイントは、主に以下の4つです。
- 好感度大の営業マンが、11年前の不倫現場写真を暴露されると、ド迫力の”ぶっ殺す”と絶叫
- 失踪した真帆の財布を隠し持っている
- 凌介の息子・篤斗の実の父親疑惑
- 自ら追われる身となると、潜伏先の倉庫に凌介を呼び出し、肝心なことを離さずまた逃亡する
好青年なのか、ゲスなのか最後まで分からない男です。
凌介の味方という振りをしながら、”不倫ノッポ”に大変身したり、凌介に疑惑が向くように情報を垂れ込んだりとやりたい放題です。
木幡由美
まさに”暴走する狂気”の塊ともいえる、バタコさんこと木幡由美。
凌介が勤める会社・亀田運輸の名物クレーマーで、新興宗教にハマっている?ようすだが、なぜ凌介に強い恨みを持っているのか謎のまま。
登場からいきなり関係者を撲殺するなど、出演した時から恐怖な存在です。
謎ポイントは、主に以下の7つです。
- 頻繁にクレームを入れてきて、怪しい土を送りつけてくる
- 自宅で包丁を研いで準備し、謎の手作りハンバーグを持って誰かにハイハイしながら渡そうとしている
- 中村充との関係がいったいどうなっているのか全くのわからないが、その件で凌介とも過去に接点があったようす
- 凌介に強い恨みを持っており、交差点で凌介を押し飛ばした真犯人らしい
- 亀田運輸に送られてきた子供の冷凍遺体に関係しているようす
- 中村充を撲殺し、血まみれになって”あと一人”とつぶやく
- 吹き矢を特訓して凌介を殺そうとする
かなり猟奇的な性格のようで、執拗に凌介に絡んできては、必ず恐ろしい行動をとり始めます。
まさに狂気としか言いようのない、理解不能な人物であることは間違いないです。
本木陽香
失踪事件直後から現れる神出鬼没の本木陽香も、かなり狂気めいた人物が本木陽香です。
むしろ謎しか残っていないという、葬儀屋に勤務する怪しい女性です。
葬儀屋で働きつつ”ノールックりんご磨き”などで、同僚もドン引きする不安定すぎる情緒の持ち主で底知れない怖さがあります。
謎ポイントは、主に以下の5つです。
- 初っ端から豪快な人違い作戦で凌介に接触してくる
- 職場を休み放題に持っていき、凌介を尾行し始める
- 深夜に巨大な段ボール箱をひとりで運んでいる
- スカウトのふりをして重要人物にGPSをしかける
- やっていることの目的はまったく不明だが、凌介の家族の失踪には関係しているようすで、息子・篤斗の服をフリマアプリで落札し、出品者を脅している
涼介の敵のような行動をとりますが、実際には味方なのかもしれないと思わせることもあります。
じわじわと周りから攻めていきますが、目的などの真相になかなかたどり着けない人物です。
キャラ別謎まとめでも一番最後に発表されており、ただ者ではない雰囲気を醸し出しています。
頭の良さも抜群のようですが、大胆な行動の裏には緻密な計画が潜んでいるようです。
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まとめ
ドラマ「真犯人フラグ」は考察が止まらないサスペンスとミステリーで、一度見たら止まりません。
この記事では、みんなが予想している”真犯人”の考察やキャラ別謎まとめをくわしくご紹介しました。
「真犯人フラグ」の見逃し回を無料で視聴する方法もご紹介しています。
ぜひあなたも”真犯人”は誰なのか、考察してみてください。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。